投資や金融リテラシーの向上に役立つ本を紹介する「2021年に読みたい本」シリーズ。今回は、MonJaの連載でもお馴染みのアナリストさん2名に、おすすめの書籍を教えていただきました! 銘柄分析や投資先選定のヒントが満載の5冊です。

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おすすめ本①『日本人の勝算』

日本人の勝算日本人の勝算
デービッド・アトキンソン著(東洋経済新報社)

「日本人の優秀さこそ、この国の宝だ」と語る、日本在住歴30年、ゴールドマン・サックス出身の実業家であるデービッド・アトキンソン氏。同氏が提案する、「人口減少×高齢化」時代を迎える日本がとるべき生存戦略とは?

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「菅政権のブレーンの一人とされる、アトキンソン氏の日本改造論です。人口減少が急激に進行する状況で、生産性と付加価値を高める方法を提言します。日本はまだまだやるべきこと、できることが多いと痛感します」(株式アナリスト・鈴木一之さん)

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おすすめ本②『2060年デジタル資本主義』

2060年デジタル資本主義2060年デジタル資本主義
岩田一政著(日経BP)

「『日本人の勝算』と同様に、本書も日本の国家と経済を立て直す提言書です。著者の岩田一政氏は日本経済研究センターのトップで、日銀副総裁も務めました。

デジタル社会の到来によって、ソフトウェアや人的資本など「無形資産」の価値を活用することを早くから指摘されています。日本の未来を「○」「△」「×」それぞれのパターンを具体的に示して、どのような解決策を採ったらよいかを示しています。

GAFAのようなプラットフォーマーが誕生しにくい日本にあって、カギとなるのはここでもデジタル技術の活用です」(株式アナリスト・鈴木一之さん)

おすすめ本③『未来イノベーションに投資しよう』

未来イノベーションに投資しよう未来イノベーションに投資しよう
野村證券投資情報部著(日本経済新聞出版)

株式市場では「テーマ」という考え方がよく使われます。太陽光発電、リチウムイオン電池、水素エネルギー、風力発電、さまざまな技術に関連する企業の株価が時として人気化します。これらはいずれも「気候変動」という大きなテーマでくくられます。

日本の未来を決定する上で、製造業のテクノロジーが大きな役割を果たす、というのが本書のキーワードです。

人工知能、量子コンピューター、遺伝子・バイオ技術、人口問題、さまざまな切り口から技術のトレンドや概略を説明して、そこに関わる企業名を挙げています。株式投資の参考書にはもってこいの書籍です」(株式アナリスト・鈴木一之さん)

おすすめ本④『投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック』

投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック投資家のための 金融マーケット予測ハンドブック
三井住友信託銀行マーケット事業著(NHK出版)

金融マーケットのプロである執筆陣が、豊富なデータとチャートを用いて市場を分析・解説する、投資家必携の「マーケットの教科書」ともいえる本書。

金融用語やマクロ指標、過去の金融業界のイベントなどを丁寧に解説したハンドブックです。初心者向けではありませんが、ある程度金融リテラシーがついて体系的にマーケットについて知りたい方におすすめの一冊です」(証券アナリスト・佐々木達也さん)

証券アナリスト・佐々木達也氏の記事一覧はこちら

おすすめ本⑤『日経業界地図』

日経業界地図日経業界地図
日本経済新聞社著(日本経済新聞出版)

業界ごとの企業同士の提携・勢力関係、今後の見通し、キーワードなどを、直感的に理解しやすいビジュアルで解説。各業界の勢力図を俯瞰することができる。

各業界や投資テーマごとの企業の関係などが視覚的に分かる業界地図です。毎年更新されていますので、その時の投資テーマについて関係する企業などをひと目で把握できます」(証券アナリスト・佐々木達也さん)

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