預金金利は依然として低く、利息だけで十分な利益を得ることは億単位の預金を持っている人でも容易ではありません。しかし、株式や投資信託なら、配当だけでも預金利息以上の利益を得ることが可能です。日本株の高配当指数を対象とする上場投資信託(ETF)を紹介しますので、ぜひ夢の配当金生活にお役立てください。
日本株が対象の、高配当指数一覧
指数 | ファンド名 | コード | 分配金 利回り |
信託報酬 (税込み) |
純資産総額 (億円) |
---|---|---|---|---|---|
東証配当 フォーカス100指数 |
上場インデックス ファンド日本高配当 (東証配当 フォーカス100) |
1698 | 3.00% | 0.308% | 103.4 |
野村日本株 高配当70 |
NEXT FUNDS 野村日本株 高配当70連動型 上場投信 |
1577 | 3.26% | 0.352% | 675.9 |
MSCIジャパン 高配当利回り インデックス |
iシェアーズ MSCIジャパン 高配当利回りETF |
1478 | 2.85% | 0.209% | 471.8 |
MSCIジャパン IMIカスタム 高流動性高利回り 低ボラティリティ指数 |
上場インデックス ファンドMSCI 日本株高配当 低ボラティリティ |
1399 | 2.34% | 0.385% | 7.66 |
日経平均 高配当株50指数 |
NEXT FUNDS 日経平均高配当株 50指数連動型 上場投信 |
1489 | 3.50% | 0.308% | 273 |
TOPIX 高配当40指数 |
ダイワ上場投信- TOPIX高配当40指数 |
1651 | 3.10% | 0.209% | 165.8 |
MSCIジャパン・ 高配当セレクト25指数 |
グローバルX MSCI スーパー ディビィデンド- 日本株式 ETF |
2564 | – | 0.429% | 131.1 |
データは2021年2月26日時点
配当利回りで選ぶなら『NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信』
もっとも分配金利回りが高いのは、野村アセットマネジメントの『NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信』でした。NTTドコモやKDDI、伊藤忠商事などの比較的安定して高配当を生み出している株式が組み込まれていることが、高利回りの実績につながっていると考えられます。
『NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信』は、高配当の日本株50に資産を分散するETFのため、特定の株価の影響を受けにくく安定した分配金利回りを期待できる商品です。基準価額は日経平均にほぼ連動して上下幅が大きいですが、分配金自体はあまり影響を受けていない点が嬉しいポイントです。
信託報酬で選ぶなら『iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF』『ダイワ上場投信-TOPIX高配当40指数』
信託報酬のわずかな差が、長期的には無視できないリターンの差になって表れます。信託報酬が税込み0.209%と最も低いのは、ブラックロックの『iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF』と、大和アセットマネジメントの『ダイワ上場投信-TOPIX高配当40指数』です。
ただし、これはあくまで現時点での比較であり、今後さらに信託報酬を下げた高配当ETFが設定されることもありえます。信託報酬を重視する方は、ETFの新商品情報をこまめにチェックするとよさそうです。
運用残高で選ぶならNEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信
純資産総額が減少して一定基準以下になると、償還日以前であっても運用が停止されることがあります。そのため、純資産総額がある程度大きい方が安心でしょう。
『NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型上場投信』の純資産総額は619億円と比較的多いため、長期的な運用を目指す人でも検討しやすそうです。
今回は国内株式が投資対象の高配当ETFについてまとめましたが、「分配金利回りやコストを徹底比較!好利回りが魅力の国内の高配当ETFランキング」では、外国株式も含めた東京証券取引所に上場している全ての株式ファンドの中から高配当なETFをピックアップしています。あわせてご参照ください↓