何千万円もするレアなお酒を持ち込む人、買う人

ちなみに、これまでどれくらい高いお酒が持ち込まれたことがありましたか?

三浦さん たとえば「山崎50年(※1)」でしょうか。我々の業界で、買い取り価格がいちばん高いお酒のひとつです。発売当初の定価は1本100万円でしたが、今では1本で何千万円という価格で取引されています。そんなお酒を持ち込んだお客さまもいました。

ほかに有名なところではロマネ・コンティ(※2)ですね。1本100万円以上するワインを、10本くらい持ち込む方がいらっしゃいました。1回のお取引で1000万円ほどの金額になることはよくあります。

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※1 山崎50年
サントリーのシングルモルトウイスキー。2005年、2007年、2011年に累計250本限定発売され、価格はいずれも100万円(700mL)。近年では、海外のオークションで数千万円という超高額で落札されることもある。

※2 ロマネ・コンティ
フランス・ブルゴーニュ地方で造られるワインで、世界で最も高値で取引されるワインのひとつ。

そうした高価なお酒を買う方もいらっしゃるんですね。

三浦さん 希少なお酒を求めるコレクターの方がいて、そうしたお客さまと、レアなお酒を高く売りたい方をマッチングする役割を、私たちが果たしていると思います。

中には市場より3~4割ほど安く買えるお酒もある

コロナ禍が始まってからの2020年5月にはリアル店舗もオープンされたということですが、あえてこの時期に店舗を作った狙いや、その効果はいかがでしょうか。

ファイブニーズの店舗
コロナ禍の中でお酒を販売するリアル店舗を東京都内で開店。お酒の買い取りも受け付けている

三浦さん ずっとインターネットのみで営業していたのですが、代表の意向で、コロナ禍の中でしたが、本社がある東京・錦糸町のビルの1階に店舗をオープンしました。

ネットでは海外のお客さまが多くて、日本の一般のお客さまはそこまで多くなかったのですが、リアル店舗をオープンしたことで、一般の方にも来ていただけるようになりました。オープン当初に比べると、店舗だけで5倍から6倍の収益になりました。今後も東京都内などで、いくつか店舗のオープンを予定しています。

お店ではどんなお酒を扱っているんですか? 一般の酒屋さんと比べると、どれくらい安いんですか?

三浦さん 割合として多いのはウイスキーやワインですね。あとはシャンパンもあります。そのほかのお酒も幅広くそろえています。

商品にもよりますが、たとえばコンビニエンスストアと比べたら、3割から4割くらい安く買えるものもあります。希少なウイスキーなどプレミアが付くお酒は、割引価格でも何百万円になってしまいますが、入荷したときはInstagramやFacebookに投稿してお知らせしています。

社内にはソムリエや酒ディプロマ(※3)などの資格を持っている人がいて、お酒を専門的に学んだ人が買い取りや販売をしています。ただ売却するのではなく、お酒について深い話をしながら売り買いができるのも弊社のメリットだと思います。

※3 酒ディプロマ(SAKE DIPLOMA)
日本ソムリエ協会が主宰する、日本酒と焼酎に特化した認定制度。

都市部ではお酒がお店で気軽に飲めない中で、御社の取り組みは飲食店にとっても、お酒を作る会社や私たち消費者にとっても意義があると思いました。

三浦さん このコロナ禍でいちばん苦しんでいるのが飲食店だと思います。お酒の買い取りを通じて、弊社が世の中に貢献できることも少なからずあるのかなと考えています。

飲食店の皆さまも、お酒が好きな一般の方も、ファイブニーズのサイトや店舗を利用していただければ、私たちがせいいっぱいご対応いたします。

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