つみたてNISAを続けていると、銘柄を変更したいという場面も出てきます。しかし、つみたてNISAでどう銘柄変更すればいいか分からない人もいるでしょう。本記事では、銘柄変更のやり方ややってはいけない変更、銘柄変更すべきタイミングなどをまとめて紹介します。

  • つみたてNISAでスイッチングすると非課税枠を無駄に消費してしまう
  • 銘柄変更を検討する場合は、単純に積み立てるファンドを変更すればOK
  • 値下がりはチャンス! 下がったからといって安易に銘柄変更してはいけない

つみたてNISAのおさらい

つみたてNISAは、毎月決まった金額をコツコツと拠出して投資信託やETFを購入し、じっくり時間をかけて資産を形成するための制度です。投資信託を保有している間に得た分配金と、値上がり後に売却して得た利益が、購入した年から数えて20年間課税されない点がメリットです。

つみたてNISAの対象銘柄は金融庁の厳しい基準をクリアして選ばれたもので、手数料が安く、分配金が頻繁に支払われない(=積立投資に向いている)といった条件を満たした商品です。初心者でも始めるハードルが低いこともあり、開設された口座数も2021年3月末時点で360万を超え、老若男女問わずたくさんの人に利用されています

つみたてNISAに向いているのはどんな人?

つみたてNISAで銘柄変更はできるの?

この記事を見ている人の中には「積み立てする投資信託を途中で変えられるのか?」という素朴な疑問を持っていたり、実際にいま投資信託の銘柄変更を検討したりしている人も多いと思います。

結論から言うと「つみたてNISAで銘柄変更はいつでも可能」です。やり方はとてもシンプルで、現在積み立てしている投資信託をストップし、別の投資信託を新規で積立設定するだけです。つみたてNISAの年間非課税枠は40万円までなので、上限までであれば自由に銘柄を変更できます。臨機応変に投資先を調整できるので、市場の状況が変わってしまっても安心です。

銘柄変更の際に絶対にやってはいけないこと

今まで積み立ててきた商品を売却して、その資金で違う商品を購入することを「スイッチング」と呼びます。運用成績が下がってきた投資信託があると気軽にスイッチングを考えてしまいますが、つみたてNISAでは気軽なスイッチングはNGだと肝に銘じておきましょう。

つみたてNISAでスイッチングをすべきではない理由は、いったん売却し、新しく銘柄を買う必要がありますが、その際、売却した分の非課税枠が戻るわけではないからです。

例えば、これまで積み立ててきたAファンドを売却し、その売却益でBファンドを積み立てるとしましょう。

売却益が30万だとしてそれをBファンドの購入に全額使うとすれば、その年の残りの非課税枠は10万円しかありません。それならば、これまで積み立てたAファンドはそのままにして非課税で運用し、新たに購入する銘柄をBファンドに変更したほうがいいかもしれません。つみたてNISAが利用できる枠は年間で40万円分しかないため、むやみにスイッチングすると新規購入の枠が不足する可能性が出てくるわけです。

つみたてNISAの銘柄変更のイメージ
つみたてNISAで気軽なスイッチングはNG

多少パフォーマンスが落ちてきたとしても、これまで積み立ててきた商品は売却せずに保有しておくほうが得策でしょう。銘柄を変更したい場合は、スイッチングではなく単純に購入する銘柄を変更するのがつみたてNISAのセオリーです。

銘柄変更を検討していい場合は?

つみたてNISAのスイッチングは得策とはいえませんが、銘柄変更をすることには問題ありません。次のようなパターンでは銘柄変更を検討する余地があるでしょう。

同じ投資対象の商品で手数料のもっと低い商品が出た場合

インデックス型の投資信託は、ベンチマークする指数が同じならほとんど同じ運用成績となるはずです。そのため、インデックス型の投資信託では信託報酬の違いがダイレクトに運用成績の差に結びつきます。

現在購入している商品と運用方針や組入銘柄、運用成績がほとんど同じで信託報酬が安い商品があれば、積極的に銘柄変更を検討してもよいでしょう。

銘柄変更がチャンスにつながる
つみたてNISAの銘柄変更が収益向上のチャンスになる場合は、検討したい

もっと積極的にリスクを取りたい場合

バランス型の投資信託ばかり持っていてリスク型商品も取り入れたい場合は、株式に投資する投資信託などに銘柄変更するとよいでしょう。現在積み立てしている銘柄をすべてストップしてしまうのではなく、金額を減らしてその分新しい銘柄を組み入れるようにすれば、ゆるやかなバランス調整が可能になります。

反対にリスクを抑えたい場合

この場合はバランス型の投資信託に銘柄変更し、積み立てを続けることによって徐々にバランス型の割合を増やしていきましょう。

銘柄変更を検討してはいけない場合は?

値下がりしていることを理由に銘柄変更しようとしている場合は、再度検討が必要かもしれません。つみたてNISAでは値下がり局面こそチャンスだからです。

基準価額が下落している投資信託は、安くたくさん買えるタイミングといえます。最終的につみたてNISAで成功するのは、値下がり局面でも淡々と積み立てを続けている人なのです。心配になる気持ちは分かりますが「値下がりはチャンス」と考えるようにしましょう。

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