米国株に復活の兆しが見え、「レバナス民」たちも息を吹き返しつつあります。これからレバナスデビューしよう!と思っている人もいるでしょう。YouTubeチャンネル「【投資家】ぽんちよ」(2022年8月24日現在登録者数34.8万人)を運営し、「投資家ぽんちよのブログ」も大人気の投資YouTuberぽんちよさんにレバナス投資のメリットや注意点を教えてもらいます。

  • 2021年に大ブームとなったレバナス 含み損の人が続出!
  • 上昇相場ではブーストがかかる仕組みが下落相場では裏目に
  • ハイリスク・ハイリターンなレバナス 安定的な資産形成には向かない

2年積み立てても元本割れ? レバナス投資ブームの光と影

どうもこんにちは、投資系YouTubeチャンネル「【投資家ぽんちよ」や「投資家ぽんちよのブログ」を運営しているぽんちよです! MonJaの読者の中にも、米国株投資を実践している方は多いでしょう。特に投資信託を介して代表的な米国株価指数であるS&P500に投資をしている方が多いと思います。S&P500(配当金込み、円換算ベース)は、直近30年で年率平均10.2%のリターンと非常に強いですが、「S&P500よりも高いリターンを」と投資先を探している人も多いと思います。

そんな中、2021年夏の米国株好調期に脚光を浴びたのが「レバナス投資」です。レバナス投資とは、米国株指数NASDAQ100にレバレッジをかけて運用する投資のこと。具体的な投資先としては、投資信託では『iFreeレバレッジ NASDAQ100』(大和アセットマネジメント)や、『楽天レバレッジNASDAQ-100』(楽天投信投資顧問)などが挙げられます。

レバナスの驚愕のリターンとリスク!

米国の大型グローバルテック企業GAFAM(Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoft)が急成長を背景に株価を上昇させるなか、GAFAMの割合の高い指数であるNASDAQ100もS&P500に比べ大きなリターンを上げてきました。

■NASDAQ100とS&P500のパフォーマンス比較
NASDAQ100とS&P500のパフォーマンス比較
Tradeing Viewより著者作成

さらに2倍のレバレッジをかけてNASDAQ100 を10年間運用すると、通常のNASDAQ100に比べリターンが約3.2倍に膨らみます(2010年12月末~2020年12月末)。

■NASDAQ100(レバレッジ2倍)とNASDAQ100(レバレッジなし)のパフォーマンス比較
2倍のレバレッジをかけたNASDAQ100 のチャート
筆者保有の大和アセットマネジメントの資料より

ただしレバレッジによる資産にテコをかけた運用は、上昇幅も増える分、下落幅も拡大します。このため、レバナス投資は暴落時に脆く、非常にリスクの高い投資であるというのは各投資発信者・専門家からは指摘されてきました。

レバレッジ型の弱点は「打たれ弱い」こと

2022年、崩れ去ったレバナス投資

相場好調時にSNSなどでもてはやされたレバナスですが、2022年になってからは一気にブームが下火になります。これは2022年の米国株相場がハイテク企業を中心に大きな下落を経験したため。特にレバレッジをかけ下落幅も倍になるレバナス投資では、そのダメージは非常に大きかったです。

実際に『iFreeレバレッジNASDAQ100』も、年初来からの最大下落率が-57%と、半値を割るような大幅下落。ではもしこの投資信託を毎月積立投資していた場合、どのぐらいの人が元本割れしたのでしょうか?

まず1年前、ちょうどレバナスがブームになっていた2021年夏ごろから積立を始めた場合には、-19.7%。レバナスが広く認知される前の2年前からの積立でも-13.9%となり、いずれも元本割れという結果になります。

■『iFreeレバレッジNASDAQ100』を毎月1万円ずつ2年間積み立てた場合のリターン
iFreeレバレッジNASDAQ100のリターン
投資信託の価格推移より著者作成

レバナス投資は、レバレッジをかけることで資産拡大速度にブーストをかけることもできますが、売るタイミングを失敗すると急激に資産が減少してしまう、だからこそ「売り時」が難しいと言えることでしょう。

また、今回の暴落をきっかけに、損失に耐えられずレバナス積立投資を途中で撤退した人もいるでしょう。実際に暴落を経験して初めて自分の精神的なリスク許容度も分かってくるかと思います。ぜひ自分の目標・目的にあったリスクをとりながら投資をしましょう。

一方で、この暴落下でもレバナス積立を続けた方々は、7月以降の回復相場で再び資産を拡大しているかもしれません。2021年、米国株好調を背景にレバナスブームが沸き起こりましたが、ブームの終焉とともに損失を抱えて撤退した人がいる一方で、もしかしたらブームとは関係なく下落相場で積立を続けられる人のみが、レバナス投資によって報われるのかもしれません。

失敗者続出の「レバナス」悲惨な末路とは?

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