難しいことは理解するな、感じろ!
しらこ- でも、株式投資の銘柄選択では、その粘着気質はものすごい武器になりますよね。
井村氏- そうかもしれませんね。とにかく決算資料などの数字は徹底的に精査します。
- 例えばある会社でA事業、B事業あるとしますよね。Aは爆発的に伸びているけどBはさっぱり。でも決算資料を読み込むと実は………(以下、とにかく数字を読み込むことが大切という話が続く)
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しらこ- ……えっーと、『Zeppy投資ちゃんねる』で、クロス取引の動画あったじゃないですか。あの中でややこしい説明のときに「理解しようとしないで、感じてください」という、まるでブルース・リーのような名言が飛び出しましたが、いまその言葉をかみしめています。
銘柄選択はとにかく数字を精査することが大切なんですね。感じました!
井村氏- よかったです! 本当は理解もしていただきたいんですが(笑)。
「なんか好きだな」という直感で投資するのもアリ!
しらこ- 一方で消費者目線を大切に銘柄選ぶといい、なんてことをいう人もいるじゃないですか。そういうふわっとした理由で選んじゃダメですか?
井村氏- いいと思いますよ。
実際にそういうケースって結構ありますよね。セリアとか。
しらこ- ああ、100円ショップの。
井村氏- セリアの魅力に最初に気が付いたのは、投資家やマーケット関係者ではなく主婦だと思います。「100円ショップなのにおしゃれで、これは絶対流行るな」と思ったときに、もし株を買っていれば大きな利益が期待できました。
そういう「なんか好きだな」という感覚を大切にして投資してもいいと思います。
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しらこ- セブン・イレブンの『金のビーフカレー』ってご存知ですか?
私あれ食べたときにあまりのおいしさに感動しまして、すぐセブン&アイ・ホールディングスの株を買いました。
でも株価パッとしないんですよね……。
井村氏- なるほどです。
もしセブンが『金のビーフカレー』の会社であれば、その投資は成功していたかもしれません。でも恐らく『金のビーフカレー』がセブンの利益に与える影響ってほんのわずかですよね。 - だから利益に占めるプライベート・ブランド商品の比率を調べてみたり、そのカレーを作っている会社に投資してみるとか、もう一工夫あるともっとよかったかもしれませんね。
- でも投資のアイデアとしてはすごくいいと思います。
まぁ、セブンの株価がパッとしないのはもっと大きな理由というか……。
しらこ- ですよね、ビジネスモデル自体が岐路に立たされていますよね。
『金のビーフカレー』は相変わらずおいしいですけど。