第9回の記事では、「投資信託のベンチマークに採用される指数」についてご説明しました。今回は株価指数(以下:指数)にはどんな種類があるのか、また、それぞれの指数と連動したインデックスファンド(ETF含む)との関係についてみていきます。なお、日経平均やNYダウに代表される「株価平均型」とTOPIXやナスダック総合指数などに代表される「時価総額加重型」の違いにつきましては、第9回の記事で取り上げましたので今回は説明を割愛させていただきます。

第9回「投資信託のベンチマークには、どんな指数があるの?」はこちら

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  • 単一の市場が対象の指数と、複数の市場が対象の指数がある
  • 市場全体を対象にする指数と、一部の銘柄を選んで算出する指数がある
  • 市場の全銘柄を対象にするインデックスファンドは珍しい

単一の市場が対象の指数と、複数の市場が対象の指数

指数には、単一の市場の銘柄を対象に算出するものと、複数の市場の銘柄を対象にして算出するものがあります

前者の代表例は「日経平均株価」や「TOPIX」、「ナスダック総合指数」など。日経平均やTOPIXは日本の東証一部に上場している銘柄を、ナスダック総合指数は米国のナスダック市場に上場している銘柄を対象に指数を算出します。

一方、複数市場の銘柄を対象に算出する指数としては、「JPX日経インデックス400」や米国の「S&P500」、「NYダウ平均株価」などがあります

例えばJPX日経インデックス400は、東証1部・2部、マザーズ、JASDAQの4つの市場が対象。S&P500は、ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT(旧アメリカン証券取引所)とナスダック、NYダウはニューヨーク証券取引所とナスダックが対象です。

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1つの市場が対象の指数と、複数の市場が対象の指数

市場全体を対象にする指数と、一部の銘柄を選んで算出する指数

指数には、対象とする市場に上場する全銘柄を対象にするものと、一部の銘柄だけを選んで算出するもの(複数の市場を対象にする指数も含む)があります

具体例としては、前者なら東証一部の全銘柄を対象にするTOPIX、ナスダックの全銘柄を対象にするナスダック総合指数などがあります。一方、後者に当てはまるのが、日経平均やJPX日経インデックス400、S&P500、NYダウ平均株価などです。

市場全体を対象にする指数と、一部の銘柄を選んで算出する指数

また、対象となる市場の中から一部の銘柄を選んで算出する指数には、JPX日経インデックス400のように定期的に銘柄を入れ替えるものと(毎年8月に銘柄入れ替え)、日経平均株価やS&P500、NYダウ平均株価のように、銘柄入れ替えの時期が不定期な指数に分かれます。

市場の全銘柄を対象にするインデックスファンドは珍しい

次に、今回のメインテーマとなる指数とインデックスファンドの関係をみていきましょう。

インデックスファンド(ETF含む)には、日経平均株価、JPX日経インデックス400、S&P500、NYダウ平均株価など、対象となる市場の中から一部の銘柄を選んで算出するタイプの指数と連動するファンドが数多くあります。

しかし、TOPIXやナスダック総合指数など、市場の全銘柄を対象にするタイプの指数に連動するインデックスファンドを調べてみると、TOPIXに連動するファンドは多いものの、ナスダック総合指数に連動するファンドは見当たりませんでした。

ナスダックに関しては、「ナスダック100」というナスダックに上場している金融セクター以外の時価総額上位100社で構成されている指数と連動するインデックスファンドだけを見つけることができました。

また、中国の上海総合指数に連動するインデックスファンドについても調べてみましたが、こちらも上海証券取引所に上場する銘柄の一部を選んで算出する「上海50指数」に連動するインデックスファンドしか見当たりませんでした。

日頃、日経平均連動型、TOPIX連動型などとインデックスファンドについてあまりこだわらずに話していますが、TOPIX連動型のように特定の市場の全銘柄を対象にして運用されるインデックスファンドはかなりユニークなものかと思います

TOPIX連動型ファンドを購入する際の2つの注意点

2020年3月16日の日銀金融政策決定会合では、株価の買い支えを目的に、ETFの買い入れ額が従来の上限年間6兆円から12兆円に引き上げられました。購入対象のETFは、TOPIX、日経平均、JPX日経インデックス400となっており、その中で購入比率が最も高いのがTOPIX連動型のETFです。

また、TOPIXのような市場全体を対象に算出する指数は、銘柄選択を行う指数と比べ、銘柄選択を行わない分、玉石混交の銘柄構成にならざるを得ない特徴があります

TOPIXに連動するインデックスファンドの購入にあたっては、以上2点(日銀買い入れ、玉石混交)も押さえて検討するようにしましょう。

知っておきたい資産運用のキホン【第16回】項目ごとに解説! 投資信託の「目論見書」の読み方はこちら

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