新型コロナウイルスのワクチン開発で、カギを握っている技術のひとつのがゲノム解析です。遺伝子情報のすべてを解析し、編集までできる技術は、世の中を大きく変えることができるイノベーション(技術革新)と言えるでしょう。日興アセットマネジメントの『グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)』は、このゲノム関連に的を絞ったファンド。妥協を許さない銘柄選択により、コロナショックでは運用力の強さを見せつけました。

医療、農業、環境問題に革命をもたらすゲノム解析

最近はニュースなどでも目にすることが増えてきた「ゲノム」。
これって何のことでしたっけ?
筆者はちゃんと知りませんでした(調べました)。

ざっくりいうと、ゲノムとは、遺伝子「gene」と染色体「Chromosome」から合成された言葉で、染色体が持つすべての遺伝子情報のこと。

もう少し遡ると、ヒトの場合は細胞の核のなかに染色体があり、染色体のなかにDNAが細かく折りたたまれて入っています。そのDNAのなかにある、「遺伝子情報を持つ部分」を遺伝子と呼んでいます。

遺伝子情報は、いわば生物の設計図。ゲノムを解析すれば、すべての遺伝情報がわかるといいます。また、ゲノム編集では、病気に罹患した人の体内から細胞を取り出し、ゲノム編集をして体内に戻す治療法などの研究が進んでいます。
このためゲノム解析の技術は医療や農業、環境などの分野で研究・開発が進められ、世界的に注目されているのです。

ゲノム解析
ゲノムの研究開発に多くの期待が寄せられている

コロナショックから、速攻で回復した強さ

『グローバル全生物ゲノム株式ファンド』は、その名の通り「全生物のゲノム関連の株式銘柄」を投資対象にしているファンドです。

このファンドの興味深いところは主に2つあります。

POINT① コロナショックからの立ち直りが早かった!

設定来、順調に成長してきた同ファンドでしたが、2020年2月20日~3月17日のこのファンドの基準価額は、大きく落ち込んでいます。ちょうど新型コロナウイルスの感染拡大や米国経済が鈍化したことを示す指標が発表されたタイミングでした。投資家たちの気持ちも全体的に沈んでしまい、世界株式と共に、同ファンドの基準価額も下落したのです。

『グローバル全生物ゲノム株式ファンド(1年決算型)』の基準価額推移
※期間は2020年6月3日まで。これまで分配金は支払われていない。

その後、3月17日には米国が財政・金融政策を打ち出したため、世界株式は上昇に転じました。

が、『グローバル全生物ゲノム株式ファンド』は、これをさらに上回りました。

投資している銘柄の一つ、バイオ医薬品大手のリジェネロン・ファーマシューティカルズが、新型コロナウイルス向けの新薬の臨床試験の開始を予定していると発表があったことに投資家が反応して、同社の株価は大きく反発(=下げていた相場が急に上昇すること)しました。

また、新型コロナウイルスの遺伝子配列をわずか数日でつきとめ、その抗体を特定して臨床試験を開始した企業など、ゲノム解析や編集の分野は、コロナ禍でも成長するのではと、期待を集めています。
こうした状況を背景に、3月17日では8,414円に下がっていた基準価額は、5月26日には13,804円まで上がっています。

騰落率の比較
出所:日興アセットマネジメント「PDF紙芝居 足元の状況を緊急解説」より

POINT② 米国の運用会社、アーク社が助言を行っている

このファンドでは、個別銘柄の選定において、ニューヨークを本拠地とするアーク社の調査力を活用しています。同社は世の中に大きな変革をもたらす「破壊的イノベーション(技術革新)」への投資に特化した、めずらしい運用会社です

同社では、アナリストの多くはテクノロジー企業出身。またミレニアル世代の優秀な若手アナリストが活躍するなど、常識にとらわれない型破りなスタイルで、独自の金融リサーチを実施し、米国でも高く評価されているそうです。

日興アセットマネジメントは、2017年8月に、アーク社に一部出資を決定しており、同社の戦略的パートナーとして連携しました。

こうした本気度から考えても、かなり気合の入ったファンドだと思います。

プロフェッショナルなリサーチ力を活用

投資家が個人で、アーク社のようなリサーチ能力を持った運用会社を使って「ゲノム解析や編集で成長しそうな企業」を見つけて、分散投資するなんてとうてい無理な話です。
それをプロ中のプロにお任せできるのは、投資信託という商品だからこそ。これは投資家にとってとても贅沢なつくりのファンドだと言えるでしょう。

基準価額の話に戻りますが、

このファンドが設定されたのは2019年1月16日。基準価額は10,000円。それから約1年と5カ月が経過し、コロナショックから早々に立ち直り、足元の基準価額は14,010円(2020年6月3日現在)。
設定来の騰落率は、40.10%になります。

ゲノム解析への期待感の強さを見せつけられた感じがします。

組み入れ上位10銘柄
出所:日興アセットマネジメント 2020年4月10日付の販売用資料

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