リスク管理のお手本は、ゴルゴ13

危機管理は、予期しなかった悪いことが起こってしまったときにどう対処すべきかというマネジメントですが、その前に、起こりうるかもしれない悪いことをすべて想定して、悪いことが起きないように回避する対策を施しておくことを「リスク管理」といいます。

齋藤さんいわく、リスク管理のお手本は、スナイパーのゴルゴ13だと!
「ゴルゴ13は、飛行機に乗るときは、墜落することも想定して、海にはボートを、陸には車を用意しておくという周到さ。だからミッションコンプリートで失敗しないんですよ」と。なるほど! 納得です。

具体的には、問題が起きたときに対処できるように想定問題集のQ&Aを作成しておくと、良いとのこと。
Q&A集は「その場しのぎで答えてしまったことが、後々、波紋を広げないようにするため」の防御策となるのです。

また、ワンマン社長の企業など、万が一、社長がいなくなったら、銀行口座の暗証番号や、HPやSNSなどネット上のさまざまなパスワードなどのデジタル遺産を閉じたり変更したりできるように、引き継ぎもしておく必要があります。
あと、社員が知らない大きな負債にびっくりしないように!

……縁起でもないことには触れたくないけど、リスク管理上、そこも、おざなりにはできません。

一連のリスク管理は、企業の経営者に限らず、どんな立場であれ、個々人が、しっかり対策を練っておくべきことだと思います。

そして、最後に、齋藤さんは、危機管理で一番やってはいけないことは、「問題を起こした人間に対して、烈しく叱責したり、説教をすること」だといいます。

「怒りにまかせて、大声で怒鳴っても、誰も成長しません。それよりも、経験豊富な上司や先輩が、過去に同じような失敗をしたという話をしてやるべきだ」と。

「俺も実は、若いときにとんでもない失敗をした。もうこれで会社をクビになると覚悟もした。でも、その時の上司が救いの手を差し伸べてくれたんだ」という話をするのが危機管理に役立つといいます。

部下を慰めるイメージ
失敗した人を叱責するのではなく、自分の失敗談を話すことが危機管理につながる

そして「あのときはわからなかったけど、もし、俺があのときに戻れたら、こうしたいと思っている。それができなかったことがいまだに無念だ。でも、今の君にはそれができると思う。応援するから頑張れ!」と部下・後輩の背中を押すのです。
これって、家族が何か問題を起こしたときも、また親友や恋人に対しても同じではないでしょうか?

ここでさらに大事なことは、頑張る目標値を高く設定しないで、あくまで「通常のデフォルト値」に戻すことだそうです。

問題を起こした時は、舞い上がってしまって冷静さや理性を失っているので、それを責め立てては、ますますマイナスに落ち込むし、逆に大きな成長を求めても負担になるだけ。
失敗したら、まずはデフォルトの状態に戻し、そのあと、経験を重ねて一歩ずつ成長していくのを見守っていくのが正解だと。

「人間て10のことをいっても、1しか伝わらない」と齋藤さん。
つまり、10のうち、まず1できたら良しとして、根気よく繰り返して、1個1個タスクを遂行していくこと。
その方が、結果漏れもなく、取りこぼしもなく、忘れないで身についていくのでしょうね!

一歩一歩のイメージ
根気よく、一つ一つのタスクを遂行していくことが大切

齋藤さんのお話を聴いて、長い人生を振り返って「自分のデフォルトは何か?」ということを、今まで全く考えてこなかったことを大いに反省しました。
コロナ禍の中で、断捨離が進んでいたりしますが、それも一種の「人生の再デフォルト化」かと思います。

そういえば、007のジェームズ・ボンドも、細々と日常の習慣にこだわりがあり、朝食の茹で卵の茹で時間まできっちり決まっていました。

危機管理の第一歩から、まずは固めてみたいと思います。
もう、自分でできないことに、悩むことはやめました。
これからは、眠れぬ夜からは解放されそうです!

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