ESG投資に興味を持っている人は、ESG投資と指数の関係を意識するべきでしょう。ESG投資の対象商品はそれぞれベンチマークにしている指数が異なり、自分がどんな指標を重視するかによって、選ぶべき商品が変わってきます。本記事では、上場している投資信託やETFの具体例を見ながら、自分に合った指標の選び方を考えていきます。

  • ESGをテーマにした投資信託やETF、インデックスファンドが増えている
  • ESGに関連する指数は千差万別。環境や社会というテーマは範囲が非常に広い
  • ESGのなかでも自分が何を重視するかをよく考えて投資対象を絞ることが必要

ESG投資のインデックスファンドやETFが増えている

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス=企業統治(Governance)の頭文字をとった言葉です。近年、先進国を中心にESGを重視した企業経営が好まれるようになっており、グローバル企業にも環境に適応することなどが求められています。長期的な成長を目指す企業にとって、ESGは無視することができないテーマだといえるでしょう。

本記事のテーマとなっている「ESG投資」とは、ESGに積極的に取り組む企業へ投資することをさします。最近はESGをテーマにした投資信託やETFが増えており、個人でも購入できるものが増加しています。なかにはESGの指数に連動するインデックスファンドも出てきており、投資のテーマとしてもポピュラーになってきています。

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ESGと企業財務の関連性にはさまざまな見方があり、ESGを重視した経営が必ずしも株主利益の還元にはつながらないと考える人もいます。実際のところ、短期的な利益を求める場合は、ESG投資が最上の選択肢ではないかもしれません。

しかし、今後10年20年の長いスパンで考えれば、グローバルに成長する企業を選別するひとつの基準になることは間違いないでしょう。

脱炭素
近年さかんに叫ばれる「脱炭素」もESGの構成要素のひとつ

ESGに関連する指数は千差万別

ESGにはさまざまな構成要素があります。環境、社会、ガバナンスという個別分野はもちろん、これらを特定の割合で組み込んだ指数も考えられます。

例えば「FTSE Blossom Japan Index」や「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」といった指数は、独自の評点で日本企業のESGへの取り組みを算出しています。「特定の分野にこだわりがなくとりあえずESG投資がしたい」という人は、ESGの要素をまんべんなく取り入れた、これらの指数に連動するファンドに投資するとよいでしょう。

東証に上場しているETFでESG関連商品とされているものを見ても、対象になっている指数は実にさまざまです。

ESG関連指数連動型ETF・ETN
東京証券取引所のESG要素を考慮した指数

ガバナンスを考慮した指数、設備や人材投資を考慮した指数、環境を考慮した指数、なかには女性活躍をテーマにしたものまであります。環境や社会というテーマは範囲が非常に広いだけに、一定の数値や基準だけで計れない複雑なものなのです。

ESG投資とはあくまで「環境、社会、ガバナンスにやさしい投資商品の総称」であって、そのなかでも具体的にどのテーマに基づいて投資するかは、個人の判断にゆだねられていることが分かると思います。

東京証券取引所
東京証券取引所はESGに関連するさまざまな指数の算出を行っている
stock_shot / Shutterstock.com

ESGのインデックスファンドは「指数の中身」が大切

ESG銘柄とされるインデックスファンドは、ESGの要素の中でも何にスポットをあてた指数なのかによって本質がまったく異なります。単に「ESG関連だから」という理由ではなく、ESGのなかでも自分が何を重視するかをよく考えて投資対象を絞ることが必要です。

ESG投資はまだ歴史の浅い投資手法のため、値動きにも波があり、必ずしも安定成長の投資手法とはいえないかもしれません。したがって、投資先を選ぶときには、自分が重視したいポイントに加えて指数の値動きや、余裕があれば組み入れ銘柄も確認して、納得できるインデックスファンドやETFを選びたいものです。

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