株式と並ぶ利益を上げる投資手法として、外貨預金で為替差益を狙う方法や、金などの資源および資源価格に連動する投資信託やETFに投資をする方法があります。ただし、いずれも利益を得られるのは価格が上がったときのみ。為替や資源の下げ相場でも利益を狙う場合は、FXやCFDという金融商品を活用することになります。

  • 外貨預金と違ってFXは「売り」から入ることができ、円高になっても利益を出せる
  • 株安と円高が同時に進む下げ相場では、ドル/円の「売り」で分散効果が期待できる
  • CFDは株価指数や資源価格などを取引できる。レバレッジには注意が必要

外貨預金とは異なり「売り」から始められるFX

外貨預金では利息による収入のほか、為替レートの変動によって為替差益を得ることができます。外貨定期は預け入れをしてから、満期や解約などで円に転換するまでに円安に進んでいた場合は利益がでますが、円高に進んだ場合は損失が発生します。

外貨預金は、当然ながら預け入れてからしか解約できません。そのため、円高に進むと予想している場合は、利益を出すことができないのです。

一方、FXであれば、外貨は「売りから入る」ことが可能です。外貨を売りから入ることで、後から円高になった際、買い戻せば利益を出すことができます。

FXのもう一つの特徴は、証拠金取引であるという点です。証拠金を預けて、実際に預けた証拠金の最大25倍の取引を行うことができます。投資元本を大きく上回る金額を運用することで、少ない元手で大きな利益を狙うことが可能です。

近年では株安とドル安(円高)が同時に進みやすい

近年は、株高とドル高(円安)、株安とドル安(円高)が同時に進みやすい傾向が強まっています。株安とドル安が同時に進むということは、株式と外貨定期で投資をしていた場合、両方の資産が目減りしてしまうことを意味します。

さまざまな資産に分散することによって、一方的に損失を抱えることを回避できますが、同じ方向に動く資産に分散をしても効果が薄まります。株価が下がり続ける下げ相場においては、FXを活用してドル/円を「売り」で保有しておけば円高時に利益を上げられるため、株式投資のマイナスを埋め合わせる分散効果が期待できるでしょう。

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また、下げ相場がしばらく続き、株安・ドル安が進むと予想をして投資する場合は、株式は空売りして、FXではドル/円を売っておけば、株式とFXの両方で利益をあげることが可能です。

不景気
リーマン・ショックをはじめ、過去の株価が暴落する局面では円高ドル安が進んだ

資源価格や株価指数などが対象のCFD取引

CFDとはContract For Differenceの頭文字をとって作られた言葉です。日本語にすると「差金決済取引」です。

通常の株取引では現金で株式を購入しますが、CFDではあらかじめ証拠金を預けておき、現物の売買はせずに、取引の際に発生する差金だけを決済します。つまり、利益が出たときは利益分のみ、損失が出たときは損失分のみを決済するということです。

CFDの特徴は、個別株や株価指数に加え、金価格や原油価格に連動する投資も行えることです。FXと同じく「売り」から入ることもできるので、株式の下げ相場はもちろん、金や原油の下げ相場でも利益を狙えます(そもそもFXとは、外国為替を対象としたCFDのことです)。金や原油は株式や外国為替とは異なる値動きをしやすいため、分散投資の対象としても有効な選択肢となるでしょう。

FXやCFDの「レバレッジ」に注意

FXやCFDの取引では、為替や金、資源価格などの取引を、差額の決済のみで行えます。そのため、投資金額の何倍もの取引ができる仕組みになっています。FXなら証拠金に対して通常25倍まで、CFDは投資対象によって異なりますが、資源なら最大20倍程度の取引が可能です。

実際に投じた金額よりも大きい金額で投資をすることを「レバレッジをかける」といいます。「レバレッジ」とは「てこの原理」のことで、てこの原理を使うと実際の力よりも何倍もの力を簡単に出せることからレバレッジという言葉が使われているのです。

レバレッジをかけることで、運用がうまくいった際には大きな利益をあげられますが、一方で大きな損失を抱える可能性もあります。FXやCFD取引でレバレッジをかける際は、リスクが大きくなる点に注意し、適切な倍率のレバレッジを見極める必要があるでしょう。