急激な円安進行が止まりません。4月20日には20年ぶりとなる1ドル=129円台を付けました。「【投資家】ぽんちよ」(2022年4月21日現在登録者数33.3万人)を運営し、「投資家ぽんちよのブログ」も大人気の投資YouTuberぽんちよさんが、円安が日本経済に与える影響や円安と日本株の関係性、注目すべき銘柄について教えてくれます。

  • 円安で業績が上向くのは輸出企業。それ以外にはマイナスの影響のほうが大きい
  • 円安下での日本株投資は、その企業の海外売上高比率と予想為替レートに注目
  • 円安の恩恵を受ける銘柄を選んで、資産の増大を狙いたい

円安急進で日本はどうなる?

どうもこんにちは、ぽんちよです! 私は普段、日本株・米国株に投資をすると同時に、投資発信者としてYouTubeチャンネル「【投資家ぽんちよ」や「投資家ぽんちよのブログ」を運営しています!

ここ最近では円安のニュースが報道されており、投資初心者にとっては「円安ってどんな影響があるの?」と思っている方も多いと思います!そこで今回は日本株と円安の関係性について解説していきます!

日本株にとって円安はポジティブ?

一般的に「円安が進行すると日経平均は上がる」とされてきました。これは日経平均を牽引するトヨタなどのグローバル日本企業にとっては、円安が企業業績にポジティブな影響を与えるからです。

たとえば、アメリカで1台1万ドルの価格で自動車を販売した場合、もし1ドル=100円であれば売上は100万円となります。一方で円安が進行し、1ドル=110円になった場合には、売上は110万円となり、円安により日本円換算での決算内容が好転することになります。

■2022年初来のドル/円の為替レート推移
ドル円の為替レート推移
ドル円為替は年初115円→129円まで進行(出所:Trading Viewより筆者作成)

2022年初では、約1ドル=115円であったのに対し、現在は1ドル=129円付近となり円安が12%進行。これにより、海外売上構成比が多い企業にとっては、業績が向上します。

円安のネガティブな影響とは?

確かに、海外売上の多い日本の大企業にとって、円安は業績の追い風になりやすいです。ただし一方で、グローバル展開できている日本企業というのは限られており、多くの企業(特に中小企業)は国内での売上が主な収益源となっています。特に海外から原材料・部品を輸入し、日本で売上を上げている企業にとっては、円安により部品・原材料の輸入コストが上がることにより、利益を圧迫します。

また、投資という観点だけではなく、個人の生活レベルでも円安により輸入品の物価が上がり、生活費が上昇することが懸念されます。

生活費上昇のイメージ
輸入物価の上昇が家計を圧迫している

つまり、現在の急激な円安が生み出すものは、グローバル展開できている日本の大企業の業績・株価のみにポジティブな影響を呼び込む一方で、内需系の中小企業や個人の生活は苦しくなり、大企業とそれ以外での格差を生み出すことになります。

今回の円安の主要因は、米国の政策金利引き上げによる日本円・ドルの金利差の拡大。金利のつかない日本円を売って、金利のつくドルを買おうという流れです。そしてコロナ以降、日本は経済回復が弱く、今後も利上げに踏み出せない中では、常に「円安」を頭に入れながら投資をしていく必要があります。

円安環境下での日本株選びにはここに注目!

個人の生活面では、円安による物価上昇は痛手となることでしょう。ただし投資という面では、円安で恩恵を受ける株を選んで投資をしていくことで、個人資産の拡大を狙うことができます。

「円安下での日本株投資」を考える上で、重要なテーマは「海外売上高比率」「企業側の為替予想レート」になります。

円安に強い日本企業のイメージ
円安下での日本株投資は、企業の「海外売上高比率」と「為替予想レート」を確認すること

例えば任天堂の決算資料(2022年3月期 第3四半期決算短信)の場合では、海外売上高比率が79%となっており、円安の恩恵を受けるような企業と言えます。

また、企業側が決算予想を立てる上では、「今年はだいたいこれぐらいの為替レートになるだろう」という為替予想を前提としています。そのうえで任天堂の場合には、その為替予想レートが1ドル=110円となっており、予想よりも円安が進んでいる現在では、円安により、当初予定よりも好決算が出てくることが推察されます。

このように円安下での企業分析では、「海外売上高比率」「企業側の為替予想レート」が非常に重要になってきますので、これらの数字に注目して投資を行っていきましょう!

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