投資ブームに乗って資産運用を始めてみたものの、途端に下げ相場になってしまい焦っているという人は多いかもしれません。しかし、つみたてNISAなどを使った長期分散投資であれば下げ相場はむしろチャンスと捉えるべきです。下げ相場でやってはいけない行動を把握して、相場に惑わされない資産づくりを始めましょう。

  • ここ数年の間に投資を始めた人にとっては、初めて迎える本格的な下落局面か
  • 長期的に成長していくとの見立てが変わらないなら、あわてて解約・損切りはNG
  • 長期分散投資は長い目で見ると利益が出る可能性が高い。積立投資ストップはNG

2022年の株式市場は下落傾向

2022年は長引くコロナ禍に加え、ウクライナ問題、米国の利上げによる円安進行、その影響を受けた日経平均株価の暴落など、不安定な金融情勢が続いています。NYダウは2022年の年始の3万6000ドル台から下落して、一時は3万ドルを割り込んだこともあり、日経平均は2万9000円台から最近は2万6000円台を割り込む日も出ています。

2020年のコロナショックでは株価が急落しましたが、各国の積極的な金融緩和政策により株価は短期間で持ち直し、それ以降も堅調に推移してきました。そのため、ここ数年の間に投資を始めた人、特にコロナ後に始めた人にとっては、初めて迎える本格的な下落局面となっていることでしょう。投資信託の運用益がマイナスになったり、株式投資で含み損を抱えたり、元本割れを起こして不安を感じている人も少なくないことと思います。

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そこで、今回は下げ相場でやってはいけない「初心者がやりがちなNG行動」を2つ紹介します。下げ相場で誤った対応をすると余計に傷口を広げてしまうので、失敗パターンを避けることが大切です。

下げ相場のNG行動その1 あわてて解約・損切り

上がることもあれば下がることもあるのが株式市場です。常に上り調子で資産が増え続けることはありえません。元本割れすると心配になる気持ちは分かりますが、長く投資をしていれば下がる時期もあると割り切って相場と付き合う心構えも必要です。

もちろん、短期投資(個別株など)なら下がってしまった銘柄に早々に見切りをつけ、売却して他の銘柄を探したり、さらに下がってから買い直したりするのもよいでしょう。ただし、それはあくまでも戦略的な短期投資の話で、長期の資産づくりを目指して投資を始めたのなら、下落相場で焦って売却するのは得策ではないでしょう。

長期積立投資をしている人は、相場は長期的に上がったり下がったりを繰り返しながら、株式市場そのものが徐々に成長していくものであると理解しておく必要があります。相場が下落した原因がいつか終わりを迎えるようなことなら、目先の下げ相場に振り回されず、淡々と運用を続けましょう。

投資開始時から経済や社会の状況が変わり、投資している資産の長期的な成長が期待できなくなったときに初めて、解約や損切りの判断が必要とされます。「長期的には成長していくだろう」という当初の見立てが変わらないなら、落ち着いて相場を見守るべきです。


何事も、あわてて動くとうまくいかないことが多い

下げ相場のNG行動その2 積立投資をストップ

「下げ相場だから、売却しないまでも、つみたてNISAの積立投資はいったんストップしておこうかな……」。そう考えるのは少し待ってください。長期積立投資にとって、価格下落局面は大きなチャンス。相場が下落しているときほど投資信託を安くたくさん買えるので、のちのち利益を出しやすくなるのです。

積立投資は、毎月決まった金額分だけ投資信託などを購入する手法です。そのため、価格が下落しているときには同じ金額で多くの口数を購入できます。暴落のときでも積み立てを続けることで平均取得価額が下がり、いずれ相場が上がってきたときに大きな利益が出せます。この考え方は「ドルコスト平均法」といい、長期積立投資の基本とされています。

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つみたてNISAなどを活用して投資信託を毎月購入するなかで、株価の下落が続くと不安になるかもしれません。しかし、株価の上昇や下落のタイミングを読み切るのは専門家でも困難です。長期分散投資は長い目で見ると利益が出る可能性が高いので、下げ相場でも弱気にならず積み立てを続けましょう。

多少の値動きには惑わされず、辛抱強く続けるのが長期積立投資で成功するコツ。自信をもって選んだ投資対象なら、投資していることを忘れるくらいの余裕を持っても良いかもしれません。

下落相場が続く場合、投資信託を解約した方がいい?

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