投資の世界では、一般的に長期投資が推奨され、短期投資は避けるべきと言われます。「貯蓄から投資へ」を掲げる国の施策であるiDeCoやつみたてNISAなども長期・分散・積立投資が前提となっています。しかし、短期投資は本当に「悪」なのでしょうか。今回は短期投資と長期投資の違いや、短期投資のメリットやデメリットについて解説します。

  • 短期投資をする際は、リスクをコントロールする工夫が大切
  • 銘柄を分散する、想定以上に損失が膨らまないように逆指値注文を入れるなど
  • 短期投資で得た知識が長期投資に役立つことも。余裕資金で無理のない取引を

短期投資は×、長期投資が○って本当?

一般的に短期投資は避けるべきと思われがちです。その理由は、短期投資はギャンブル的要素が高く、個人の資産形成には向いていないと考えられているからでしょう。

しかし、短期投資でも成功している個人投資家は多くいます。大切なのは、短期投資と長期投資のメリットとデメリットをしっかり見極めて使いわけることです。

短期投資では、値動きの大きい個別株や自己資金以上の取引ができるFXなどを活用する人が多いでしょう。個別株や外貨投資は長期投資でも組み入れられることがある投資対象です。つまり、短期投資と長期投資は全く別物というわけではありません。

短期投資と長期投資、一長一短あってどっちも良い!

短期投資のメリット・デメリット

短期投資のメリットとデメリットを考えてみましょう。

短期投資のメリット

短期投資のメリットは、何と言っても短期間でお金を増やせる可能性があることです。

例えば100万円を投資して、1か月で10万円の利益を得る場合と、10年間で10万円の利益を得る場合では、どちらのほうが優れているでしょうか。もちろん、1カ月で利益を出すほうが価値は高くなります。1か月で利益を出して利益確定できれば、別の投資にも回せます。資金を長期にわたり拘束されないため、相場が不安定なときは投資しない選択が可能なことも短期投資のメリットです。

短期間で利益を得られれば、長期投資よりも効率良く資産運用を実現できます。

短期投資のデメリット

うまくいけば短期間で利益を得られる短期投資ですが、常に成功するとは限りません

短期投資でリスクが高い資産に投資をするということは、短期間で利益を得られる可能性がある半面、短期間で大きな損失を被る可能性もあるということです。値動きの予想が外れて損失を抱えた場合、長期間保有して回復を待つことにすれば結果的には長期投資になってしまいます。

また、短期投資で利益を得るためにはタイミングが重要になるため、取引のために時間を費やす必要があります。常にパソコンやスマートフォンをウォッチして、買い時や売り時を逃さないようにしなければなりません。

仕事などで忙しく、常に相場をチェックできる状態にない人は、短期投資は難しいでしょう。さらに、短期でトレードを繰り返すと、売買手数料もかさんでいくことになることに注意が必要です。

銘柄を分散、「逆指値注文」で損失を抑える

短期投資をする際は、リスクをコントロールする工夫が大切です。銘柄を分散したり、想定以上に損失が膨らまないように「●●円まで下がったら売る」という逆指値注文をあらかじめ入れておいたりすれば、損失を抑えることが可能です。


逆指値注文を入れておけばモニターに釘付けにならずに済むメリットも

ここまで見てきたように、短期投資にはデメリットだけでなくメリットもあります。

個別株の取引ならいろいろな会社を調べて詳しくなれますし、FXなら為替動向に関する知識を得ることができるでしょう。これらの知識は長期投資にも応用することが可能です。

これからFXを始める初心者のためのFX基礎知識

余裕資金で無理のない取引を心がければ、得られるものも多いでしょう。

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