投資をしている人の中には、老後の資産づくりなどを目的として長期スパンで考えている人もいれば、短期間で利益を上げようと考えている人もいるでしょう。長期投資と短期投資には一長一短あり、それぞれの特徴を理解して使い分けることが重要です。本記事では短期投資と長期投資、それぞれのメリットとデメリットを解説します。

  • 短期投資は、短期間で資産を増やせる可能性があるが、リスクが高い
  • 長期投資は、資産を成長させるのに時間がかかるが、比較的リスクが低い
  • 資金の性格に合わせて、短期投資と長期投資を使い分けよう

短期投資のメリット・デメリット

短期投資は利益が出たら短期間ですぐに売却する手法です。値動きの大きい個別株やFXなどが主な投資対象となります。

短期トレードの中には、2~3日から数週間で行う「スイングトレード」、1日単位で行う「デイトレード」、数秒~数分単位で行う「スキャルピング」といった手法があります。

短距離走
FXなどでは秒単位の取引で利益を積み重ねていく戦略もある

短期投資のメリット

値幅の大きい資産を取引したり、自己資金以上の取引が可能な信用取引やレバレッジ取引を活用したりすることで、短い期間で大きな利益を狙うことができます。

短期投資では、資金を拘束されないこともメリットとして挙げられます。長期投資とは異なり、含み損を長期間抱えることがありません。また、相場が不安定なときは取引をしないという選択も可能です。

短期投資のデメリット

短期投資の場合、取引に多くの時間を費やすことになります。相場を逐一チェックし、変動時にすかさず購入や売却を行うことが必要です。場合によっては短期間で資金を大きく減らしてしまうこともあるでしょう。

また、取引頻度の高い短期投資では売買手数料も高くなりがちです。

短期投資の成功のポイント

短期投資の成功のポイントは、短い期間で値上がりする投資対象をいかに見つけるか。そして買い時・売り時を逃さないことです。投資経験の浅い人にとっては、継続的に利益を出し続けることは容易ではありません。

長期投資のメリット・デメリット

長期投資は将来の成長に期待し、長く保有し値上がりを持つ投資手法です。投資対象は投資信託、個別株、債券、REIT(不動産投資信託)など、さまざまな資産が挙げられます。

「何年以上を長期投資と呼ぶ」といった明確な定義はありませんが、長期投資で資産を増やすには20~30年が必要と言われることもあります。子どもの教育資金や住宅購入費用、老後資産の形成などを目的として行われるのが一般的です。

盆栽
時間をかけてじっくり資産を育てるのが長期投資

長期投資のメリット

長期投資は長期間で利益を得ることを目的とするため、短期投資のように日々の取引に時間をかける必要はありません。短期間の相場変動に一喜一憂せずに済むこともメリットです。

また、政府は長期投資での資産形成を促すために、iDeCoやNISAなど税制優遇制度を設けています。長期投資をする際は、このような制度を有効活用することで、税制面でのメリットも得られるでしょう。

長期投資のデメリット

長期投資のデメリットは長期間資金が拘束されるという点です。10年~30年投資し続けるということは、その間は他のことにお金を使えないということになります。

また、せっかく長期間投資をしても必ず利益を得られるわけではありません。ずっと値上がりした状態が続いていたとしても、いざ売却して資金化するタイミングで値下がりしてしまったら利益がなくなってしまうこともあります。そのため、適切なタイミングで現金などのリスクの低い資産に移し替えていく「出口戦略」が求められます。

長期投資の成功のポイント

長期投資の成功のポイントは、長期的に成長する投資対象をしっかり見定めること。日々の相場を気にかける必要はありませんが、投資時と状況が変わり、資産そのものの長期的な成長が期待できなくなれば、途中で投資をやめることも検討しなければなりません。

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資金の性格に合わせて、使い分けたい

短期投資と長期投資はそれぞれのメリット・デメリットがあります。どちらか一方に決める必要はなく、資金の性格に合わせて使い分けをすればよいでしょう。

例えば、毎月の給料の一部は積立などの長期投資に回し、ボーナスやお小遣いなどある程度自由に使える余裕資金を短期投資に振り向けるといった使い分けも一案です。それぞれの一長一短の特徴をふまえ、取引を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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