投資に対する知識や経験が少ない初心者でも、ロボアド(ロボアドバイザー)を利用することで簡単に投資を始められます。しかし、使い方を誤ると、失敗して思うようなリターンを得られないことがあるため注意が必要です。ロボアドで失敗する人には、どのような共通点があるのかまとめました。ロボアドを利用する前に、ぜひご確認ください。
- 運用をお任せできるロボアドは初心者も取り組みやすいが、注意したい点もある
- 短期間で利益を求めたり、少しでも損失が出たら売却したくなる人はうまくいかない
- 最初の質問に正しく答えないと想定以上にハイリスクなポートフォリオになることも
初心者向けのロボアドでも失敗がありうる
ロボアド(ロボアドバイザー)は、初心者でも簡単に投資を始められるサービスです。ロボアドによって機能は異なりますが、投資信託や株式の選定についてアドバイスしてくれるものや、商品選定から運用までの投資全体を一任できるものなどがあります。
投資初心者であれば、商品選定から運用までの投資全体を一任できるタイプが使いやすいでしょう。しかし、初心者向けのロボアドであっても、使い方を誤ると思うようにリターンを得られないことがあります。
ロボアド投資に失敗する人の特徴としては、次の3つが挙げられます。
- 短期間で利益を求める
- 少しでも損失が出たら売却したくなる
- 欲張って事実と異なる回答をする
それぞれの特徴について解説します。
失敗する人① 短期間で利益を求める
ロボアドは、そもそも長期目線での運用を前提としたサービスです。利益を短期間で期待する積極運用のポートフォリオも組むことはできますが、基本は分散投資で、時間をかけて利益を積み上げていきます。そのため、短期間で大きく資産を増やす成果を期待すると、思うような成果が得られず、失敗したと感じる可能性があります。
短期間で資産を増やしたい人は、ロボアドではなく自分自身で投資をするほうがよいでしょう。価格上昇が期待できる特定の資産に一括投資をすれば、短期間で資産を大きく増やせるかもしれません。ただし、思うように価格が動かず、大きな損失を得るリスクは伴います。
失敗する人② 少しでも損失が出たら売却したくなる
手軽に始められるロボアドですが、元本が保証されているわけではありません。リスクを抑えたポートフォリオを組んだとしても、損失が出ることは想定されます。
また、少々利益が出ても、手数料が割高な分、資産が増えない、あるいは減ってしまう可能性もあります。取引にかかる最低限の手数料以上を支払いたくない人や、少しの損失も受け入れられない人は、ロボアドに向かないといえるでしょう。
失敗する人③ 欲張って事実と異なる回答をする
ロボアドを利用する前に、投資プランやスタンスについての質問に答える必要があります。例えば、運用期間や予算、リスクの許容度、投資商品に対する好みなどについて問われることが多いです。
すべての質問に回答すると自動的に運用プランが作成されます。投資商品についてのアドバイスを得るタイプのロボアドであれば、おすすめの商品が提案され、一任型のロボアドであれば投資商品の購入が始まります。
しかし、積極的な運用をしたいがために実情と異なる回答をすると、本来許容できるリスクを上回るポートフォリオになることもあります。予想以上に大幅に価格が下落し、途中で解約することにもなりかねません。ロボアド利用前の質問は、欲張らず、自分の状況に合わせて正直に回答するようにしましょう。
サービスの特徴を理解して活用しよう
ロボアドは、サービスによって運用実績や手数料が異なります。手数料が高い場合、運用により利益が出ても、トータルでマイナスになることもあるため注意が必要です。自分で運用することも選択肢に入れたうえで、各サービスを比較し、利用を検討しましょう。