2022年の米国株は、ハイテク株やグロース株が大きな調整局面を迎えました。さて、2023年の米国株投資は何がテーマになるでしょうか。YouTubeチャンネル「【投資家】ぽんちよ」(2023年1月23日現在登録者数36.6万人)を運営し、「投資家ぽんちよのブログ」も大人気の投資YouTuberぽんちよさんに今年の米国株投資を展望していただきましょう。

  • ハイテク株が大きく下落する中、高配当株・連続増配株はマイルドな下落に留まる
  • 高配当株・連続増配株に着目する投資信託が登場している
  • 暴落に強い投資は、落ち着いて継続でき、長期的なリターンを期待できる

2022年、下落幅がマイルドだった○○○株

どうもこんにちは、投資YouTubeチャンネル「【投資家】ぽんちよ」や「投資家ぽんちよのブログ」を運営しているぽんちよです! 2022年の米国株市場は高インフレと、それに伴う金融緩和縮小により、ハイテク株を中心にS&P500は大きな下落をしていきました。ただ米国株式全体が下落したというわけではなく、あくまで大幅下落となった銘柄はハイテク株にとどまり、高配当株・連続増配株は比較的マイルドな下落にとなりました。

【図表1】2022年の高配当株ETF・S&P500・NASDAQ100の推移
2022年の高配当株ETF・S&P500・NASDAQ100の推移
ハイテク指数NASDAQ100は大幅下落。一方で高配当株の下落は限定的だった Trading Viewより筆者作成

そして、このような相場の中で、ハイテク株一辺倒の投資から「高配当株・増配株の安定感」に魅力を感じる投資家も増えてきたのではないでしょうか。

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暴落にも強くリターンの良い新投資信託に注目!

景気後退も予想される2023年。たとえ株価が下落しても配当利回りが上昇することで下落にブレーキがかかり、暴落相場でも安定感をもつ高配当株や連続増配株は、今年も投資妙味があるかもしれません。

そして、その投資家心理を後押しするように、2022年10月には日興アセットマネジメントより「Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)」、2023年1月からは三菱UFJ国際投信から「eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス」が登場しました。

【図表2】下値抵抗力に優れた高配当株
下値抵抗力に優れた高配当株
S&P500配当貴族指数は、下落相場でS&P500よりも下値抵抗力を発揮
出所:日興アセットマネジメント

信託報酬もそれぞれ0.1155%、0.33%と比較的安く、高配当株の指数はS&P500よりも下落相場に耐性があるというデータも出ています(図表2参照)。

【図表3】長期的リターンもS&P500を上回る高配当株
長期的リターンもS&P500を上回る高配当株
出所:日興アセットマネジメント

また、ハイテク株を含まないためリターンが低いのではないかと危惧する人もいるかもしれませんが、長期的なリターンをみても高配当株の指数はS&P500を上回っていた実績もあります(図表3参照)。

2021年はハイテク株が上昇したことに伴い、レバレッジをかけたNASDAQ100連動投資信託(レバナス)がブームとなりましたが、その変動幅(ボラティリティ)に耐えられず、手放してしまった方も多いかと思います。2023年、すでに米国企業でも採用数を減らすなどの動きが見られ、景気後退が危惧される中では、たとえハイテク企業の成長を取り込めなかったとしても、暴落に強い投資信託の方が心を落ちつけて投資ができ、長期的なリターンを掴むことができるかもしれません。

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