医療保険選びは、なかなか難しいものです。女性の場合には医療保険と女性保険のどちらが自分に合っているのか?と悩むこともあるでしょう。今回は、医療保険と女性保険、それぞれどういった特徴があるのかを見ていきます。

  • 「最低限の保障だけ確保したい」「色々な病気に備えたい」場合は医療保険を検討
  • 女性特有の疾病への不安が強い場合などは女性保険も検討する
  • 保険は加入して終わりではない。定期的な見直しもわすれずに

医療保険の特徴

医療保険は、病気やケガでの入院・手術に備えられる保険です。自分のニーズに合わせて特約を付加すれば、最低限の保障から手厚い保障まで、保障内容の広さ・厚さを選べるのが特徴です。

例えば、入院・手術への保障だけ準備することもできれば、特約を付加することで三大疾病(がん・心疾患・脳血管疾患)・七大疾病(三大疾病にプラス糖尿病・高血圧性疾患・腎疾患・肝疾患)への保障を手厚くしたり、病気やケガで働けなくなった場合の就業不能状態への保障を付加したりもできます。

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最近では1日の平均歩数が一定以上であったり、健康診断の結果が良好であったりすれば還付金を受け取れるなど、健康増進を意識したものも販売されています。

【図表1】医療保険の一例
保険商品名 保険会社 ここがポイント!
キュア・ネクスト オリックス生命 先進医療を受けると技術料と同額と
その10%の一時金を受け取れる
新メディフィットA メディケア生命 入院保障の給付限度・手術保障有無・
払込期間などを細かく設定できる
じぶんへの保険3 ライフネット生命 日帰り入院を含む5日以内の入院でも、
まとめて5日分の給付金を受け取れる

※ここでは保険商品の概要をご紹介しています。
詳細は、保険会社のサイトやパンフレットなどを必ずご確認ください。

女性保険の特徴

女性保険は、特に女性特有の疾病への保障が手厚いのが特徴の保険です。女性特有の疾病に特化したものもあれば、医療保険と同様病気やケガ全般の保障もあるものもあります。

トラリピインタビュー

乳がん・子宮がん・子宮内膜症・子宮筋腫などの女性特有の臓器に関する疾病や、妊娠高血圧症候群などの妊娠に関する疾病、流産や帝王切開など出産に関するトラブルなどをまとめて「女性特有の疾病」としています。これら女性特有の疾病で入院や手術を受けた場合に、受け取れる給付金額が上乗せされるのが一般的です。胃がんや大腸がんなどすべてのがんも上乗せ対象としている場合もあります。

また、子宮・卵巣・乳房の摘出手術や、乳房摘出後の乳房再建術を受けた場合に一時金を受け取れるもの、妊娠前に加入していた場合は正常分娩での入院も保障対象になるものも販売されています。

【図表2】女性保険の一例
保険商品名 保険会社 ここがポイント!
ピタッとレディ ネオファースト生命 女性特有の疾病保障に特化しており、
特約で所定のメンタル疾病にも備えられる
あんしんプラス
(女性サポート)
楽天生命 入院・がん・死亡や乳房再建に一時金で備えられ、
条件を満たすと楽天ポイントを受け取れる
フェミニーヌ SOMPOひまわり生命 入院の有無に関わらず3年ごとに生存給付金を
受け取れ、死亡時の保障も用意する

※ここでは保険商品の概要をご紹介しています。
詳細は、保険会社のサイトやパンフレットなどを必ずご確認ください。

医療保険or女性保険、選ぶときのポイントは?

以上の特徴から、念のため最低限の保障だけ確保したい場合や、色々な病気に備えたいと考えた場合には、まずは医療保険を調べてみると良いでしょう。

女性特有の疾病への不安が特に強い場合や、将来的に妊娠を希望していてそれに関連したトラブルへの心配ごとがある場合には、女性保険も調べてみると良いでしょう。

【図表3】タイプ別医療保険に向く人・女性保険に向く人
医療保険を調べてほしいタイプ 女性保険を調べてほしいタイプ
  • 最低限の入院や手術への保障だけ確保したい場合
  • 特約などで自分の心配ごとに合わせて保障をカスタマイズしたい場合
  • 必要な保障だけを確保し、保険料を抑えたい場合 など
  • 乳がん、子宮内膜症など女性特有の疾病が不安な場合
  • 今後妊娠を希望しており、帝王切開など出産時のトラブルに備えたい場合
  • がん治療後の見た目へのケアにも備えたい場合 など

健康についての心配ごとと医療事情の変化に合わせた保険選びを!

ただし、保険は入って終わりではありません。年齢を重ねて出てくる、健康への心配ごとやライフイベントの変化により、それまでと違う備えが必要だと感じる場面もあるでしょう。実際に、年代によってかかりやすい病気は異なります。

また、医療の進歩などにより、保障内容が医療の現状に合わなくなる場合もあります。通院治療の増加に対応し、通院保障を加えた医療保険も増えています。日帰り入院の機会も多くなっているため、日帰り入院の場合は一律で数日分の入院給付金を受け取れるものも販売されています。

一度保険に入ったからといってそのままにするのではなく「自分の今の年代でかかりやすい病気は何か?」「今の医療事情に自分の入っている保険で対応できるか?」などの情報収集をしましょう。その情報をもとに自分が入っている保険の保障内容に不安はないか、定期的に考えてみることをおすすめします。それでも不安がある場合には、手厚くしたい保障に合わせて保険の追加加入を検討するのもいいかもしれません。

上記に出した例以外にも、特徴的な保険が色々とあります。高額療養費制度や各種医療費助成などの公的制度を利用することも踏まえつつ、自身の将来を見据えて保険選びができるようにしたいですね。

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