半年かけてシミュレーション!

いろいろ情報収集を始めた頃、父がまた大腿骨骨折で、長期入院となりました。
3カ月は家に戻ってこないし、戻って来たら、もう自分で介護は無理だろうと考え、具体的な老人ホーム選びのシミュレーションにとりかかりました。

我が家の経済事情を考えると、

  1. 入居一時金が少ない、またはゼロ円
  2. 月々の費用もできるだけ抑えたい
  3. 両親の今ある資産をなるべく切り崩したくない
  4. 自分の持ち出しはなるべく控えたい
  5. 借金はしたくない

……と考えると、上記の5つをすべてかなえることは矛盾になります。
なので、5つの項目を具体的にどこで線引きできるか、何パターンも考えました。

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結論からいうと、

  1. 私が仕事を頑張ること
  2. 父が長生きしてくれること
  3. 倹約してその分、良い金融商品に投資して、少しでもお金に働いてもらうこと

…しかないなと。
そう、グラフを書いて損益分岐点を出し、長期的展望に立って、老後の終活を見直そうと思ったのです。

で、できれば3カ月後の父の退院に合わせてホームを決めたかったのですが、焦って大失敗しても大後悔するので、期限は半年後までもと少し余裕を持つことにしました。
というのも、いきなりではなく、父に実際に、お泊まりシミュレーションを体験してもらおうと考えたからです。

老人ホームのイメージ父にはいくつかの老人ホームのお試しステイを体験してもらった

調べてみると民間の老人ホームは、入居を検討するお試しステイのキャンペーンをやってるところが多く、1泊の料金もリーズナブルなシティホテル並み!
期間も1泊から数日。1週間程度引き受けてくれるホームもあるので、これを利用すれば出張などもできるし、物書きなので締め切りで大変なときも利用してみようと思いました。

トラリピインタビュー

何カ所かお試ししみると、父も次第に慣れていくのと、また、運営会社によって父と相性のいいホームはどういうところか、それも判って来たので、焦らずいろいろまわってみるのは良かったと思います。

そんな中で、父がやたらと気に入ったホームがあって、「ショートに行くならあそこにしてくれ、なんだったら長く入居してもいい」とまで言うのです。

そこは他のホームより若干、入居金も、月々の費用も安い設定でした。
もっと、リーズナブルなホームもあったのですが、距離が離れすぎると、母と面接に行くのが大変だし……などなど考えて、入居を決めました。

月々の費用は、両親の年金から少し残りも出るように抑えたので、入居金には父の預金を使ってしまいました。
それでも、借金や私の持ち出しは無かったので、しっかり働いて自己資金を増やす金融商品に目を向け、保険を見直すなど、良い機会にもなったと思います。

実際、入居してから実感したのですが、意外なことに出費があり、やはり月々の出費を抑えるというのは、賢明だったと思います。
老人ですから、入居中に入院もします。結構長くなることもありますが、そんなときは入院費も嵩むので、そこは赤字になり、結局私の生活費にも食い込んでくることになり、ひやひやものでした。

とはいえ、父は我が家では歌ったことのないカラオケをホームでは率先して楽しんでいたという意外な一面も知り、父なりに充実していたんだと思うと後悔もありません!

ただ、父はなんとかホームに入れたけど、母に関してはそのような余裕は無かったことが大後悔ですし、私に至っては……。
(母は透析があって、入居のハードルが高かったのですが、もし健康であっても母のためにお金を捻出は難しかったと思います)

ただ、母も85を過ぎた時点で、私が出張のときは、老人ホームのショートステイを試してくれました。
母の時代になると、よりショートステイサービスは充実していて、1カ月単位であずかる「ロングショートステイ」という不思議な名称も今や定着しています。
そう、今は、ロングショートステイを上手に活用するのも、良きテクニックかと思います。

老人ホームでの食事のイメージ母には老人ホームでのショートステイサービスを利用してもらった
  • 老人ホーム選びは、一定の時間をかけて
  • まずはお試しショートステイを何度かトライ!
  • 無理ない資金計画をいくつもシミュレーション
  • 損益分岐点を探って、生活資金の枯渇を回避
  • 両親だけでなく、自分自身の資金計画を早くから立てておく

ぜひ、ご覧ください!

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