海外ETFも、特徴的な11本を新たに追加

SSGAは投資信託だけではなく、日本の個人投資家に向けて新たな海外ETFの取り扱いも開始しました。

海外ETFは東証に上場するETFとは異なり、米ドルで売買を行います。証券会社で外国株式を取引する口座をつくり、ETFを買う際には日本円を米ドルに替える必要があるため、初心者の方にはハードルが高いかもしれません。ただし、「円貨決済」というサービスを利用すれば、証券会社が円とドルの換金を代行してくれるので、国内株式と同じ感覚で取引できます。

SSGAの海外ETFといえば、投資中上級者の方には、S&P500指数に連動する「SPY」(SPDR® S&P 500® ETF)がよく知られていますが、今回新たにラインアップに追加されたのは、かなり特徴的なETFです。

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株式ではESG(環境・社会・企業統治)やサステナビリティ(持続可能性)を意識したものがあったり、債券ではハイ・イールド債や物価連動債、優先証券があったりと、バラエティに富んだ内容となっています。SSGAによると「ETFを通じて、日本の投資家にさまざまな投資スタイルの選択肢を提供させていただきました」とのことでした。

温室効果ガス
温室効果ガスの削減に関連するSSGAの海外ETFにも、国内の証券会社で投資できるようになった

この中から、サステナビリティに関連するETFについて、SSGAに特徴や活用法を教えていただきました。

SPDR® S&P500® ESG ETF(EFIV)

「S&P500 ESG指数」との連動を目指すETFです。S&P500 ESG指数は、米国のS&P500指数の構成銘柄に対し、ESGの観点から、たばこや非人道的兵器、燃料炭などの関連ビジネスを主としている銘柄を除外しています。さらに、業種別セクターのうちESGに関する相対的評価が低い企業の構成比率を下げる、または除外し、一方で評価の高い企業の構成比率を上げています。

こうしたESG評価をS&P500指数の構成銘柄に行うことにより、S&P500 ESG指数はS&P500指数との比較において、ESGスコアの改善がもたらされます。投資パフォーマンスにおいては、S&P500 ESG指数は、S&P500指数に近いリスク・リターンのプロファイルになるよう設計されています。

EFIVへの投資を通じ、S&P500指数への投資のエクスポージャー(リスク資産の度合い)を維持しながら、ESG評価の高い構成銘柄への投資を実践できるのが特徴となっています。

S&P500に近い投資パフォーマンスを期待し、かつサステナビリティの取り組みが進んでいる銘柄への投資比率を高めたい」と考える日本の投資家のみなさまにご利用いただけるETFと考えています。

SPDR® S&P Kenshoクリーン・パワーETF(CNRG)

「S&P Kenshoクリーン・パワー指数」との連動を目指すETFです。地球温暖化が世界的に問題視される中、温室効果ガスの排出を減少させていくためには、化石燃料から再生可能エネルギー(太陽光、風力、地熱、水力発電など)への移行が急務です。

S&P Kenshoクリーン・パワー指数は、再生可能エネルギーに関するイノベーション推進に寄与する商品やサービスを提供する、米国に上場する世界の銘柄(預託証券を含む)で構成されています。構成銘柄は人工知能(AI)によって、規制当局への提出書類に対して「再生可能エネルギー」というテーマでスキャニングを行い、抽出します。

CNRGへの投資を通じ、地球温暖化の問題といったテーマに対し、「今後の成長が期待される再生可能エネルギー分野でイノベーションを推進する銘柄への投資を通じて、地球温暖化の問題を少しでも解消したい、課題解決に貢献したい」と考える日本の投資家のみなさまにご利用いただけるETFと考えています。

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