CFD(差金決済取引)をご存知でしょうか。その名前からして、いかにも難しそうですね。
FX(為替証拠金取引)の経験がある方ならイメージしやすいかもしれません。CFDの仕組みはFXと同じです。FXはドルやユーロなどの為替レートの値動きが投資対象となりますが、CFDは株式や株価指数、債券、資源などのさまざまな資産を対象とします。FXは為替を対象としたCFD、という言い方もできます。
また、株価指数を投資対象とするCFDは、株価指数に連動するETF(上場投資信託)や、インデックス型の投資信託と投資対象が共通していて、値動きの傾向も同じなので、これらの商品の代替としても使うことができます。

CFDは、ETFの現物取引や投資信託と違って、「レバレッジ」をかけることで預け入れた資金の何十倍もの金額の取引ができることから、ハイリスク・ハイリターンの印象が先行しがちです。しかし、仕組みをきちんと理解すれば株式投資の幅を大きく広げてくれる金融商品であることがわかります。
ここでは、株式投資と組み合わせたCFDの活用法の一例を紹介します。

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活用例1 リスクヘッジに使える

通常、株式投資は現物株と呼ばれる株式そのものを売買しますが、CFD投資では実際に資産を保有することはありません。売買の差額の部分だけを現金で決済するため、「買い」はもちろん「売り」からも入れることが大きな特徴です。

リスクヘッジの具体例として、原油価格が世界的に下落する局面を想定してみましょう。石油関連株を保有していれば、業績悪化の警戒感から売りが先行する可能性が高いケースです。「保有する石油関連株が一時的に下がりそうだけど、このまま長期で持ち続けたい」。そんなとき、売りから取引できるCFDの商品性が役に立ちます。

方法はとてもシンプルです。まず、原油価格の下落に合わせて「原油CFD」を売建て。予想通り下がったら買い戻し、利益を確保します。その間、石油関連株の含み損が膨らんだとしても、CFDの利益で損失をカバーできるというわけです。

金やプラチナといったコモディティ(商品)、外国株など、CFDは銘柄の種類が非常に豊富です。自身が保有する個別株の下落要因を考え、逆の値動きをすると思われる銘柄をリスクヘッジに利用するといいでしょう。

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保有する国内株を手放さずに下落をカバーしたい

活用例2 収益の機会を逃さない

取引時間が長いこともCFDの利点です。最長で月曜~金曜の朝8時~翌7時まで(米国夏時間は、月曜~金曜の朝7時~翌6時まで)、さらに日本の祝日も取引が可能です。

東京市場がクローズしている深夜や祝日も、海外の市場は動き続けます。例えば2018年のゴールデンウィークには、FOMC(米国連邦公開市場委員会)の声明発表がありました。日本の休み中のニュースやイベントにも対応でき、ほぼ24時間利益を追求できるのです。「日中はなかなか時間を確保できないから、仕事から帰ってじっくりCFD」という使い方もできるでしょう。

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