節約は目標を定めずに漠然と行うより、自分が叶えたいライフイベントや夢のために実践するほうが長続きします。年間200万円を貯金する人気インスタグラマー・もちこさんは先ごろ、コツコツ貯めたお金で長年の夢だった歯列矯正をお子さんと一緒に始めたそうです。歯列矯正を始めるに至った経緯や資金準備の方法などについて教えていただきます。

  • 子どもの歯列矯正を検討しているのであれば、資金準備は早めに始める
  • 結果的に歯列矯正をしなかった場合、その資金は教育費などに使えばいい
  • 叶えたい夢を実現するための貯蓄計画を立ててみる

娘の費用は7年間の積立貯蓄で準備

「ご両親共にあごが小さく、お腹の中の赤ちゃんも似る可能性があるので、早めに歯列矯正の資金を貯めておくといいかもしれませんね」――。歯科の先生にそう提案され、娘の歯列矯正を考え始めました。私自身、中学生の時に歯列矯正をしたいと思っていましたが、高額で始めることができず、大人になってからは、「もういい歳だし始めるには遅いかな?」と考え、あきらめていました。

娘には私と同じ思いをして欲しくないと思い、産後働き始めたと同時に娘の歯列矯正のための貯蓄をスタート。実際に歯列矯正を始めたのは2020年の秋、娘が小学2年生の時ですから、7年間コツコツ貯めることができました。

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歯科医は、価格や通いやすさ、医院の清潔さ、先生の雰囲気など分かる範囲でチェックしましたが、結局一番の決め手になったのは費用だったかも(笑)。でも結果的に今の医院にして大正解でした。

始める時期や矯正の方法など、先生のカウンセリングを受けるまでは不安でいっぱいでしたが、「子どもは早く始めても痛くて嫌がるかもしれないから前歯が生えてきてからでいい」「最初は入れ歯のようなリテーナーであごを広げて様子を見るので費用は検査を含めても20万円程度」「リテーナーだけで足りない場合にワイヤーによる矯正に移行。その場の費用は最大68万円」「最初から68万円かかるわけではない。それまでに貯めれば大丈夫」というように、順序だてて具体的に説明してくれました。費用も良心的で色々と考えて提案してくれ、とても相談しやすい先生でよかったです。

娘の歯列矯正代金の予算は100万円でみていて、少し余裕を持って120万円ほど貯めていました。それが最大68万円だったら、想定の約半額…!? もう少し貯めれば私の分も確保できるかも? そう思うと「やっぱり私も歯列矯正したい!」という気持ちがムクムクと湧いてきてしまい、娘の歯列矯正開始までに時間がまだあったので、がんばって自分の歯列矯正の費用を貯めました。

実は、夫は学生時代に歯列矯正を行っていたのですが、途中で挫折してしまったそうです。歯列矯正は痛かったり、面倒だったりしますからね。でも親子でやれば多少辛くても乗り越えられる!そう思ったことも一緒に歯列矯正を始めた理由です。

資金準備は早めに。歯列矯正しなければ教育資金として使う

歯列矯正の費用に関しては、医院や歯並びなど個人差もあると思います。あくまでもわが家でかかった金額として下記参考程度にご覧ください。

● 娘の歯列矯正代金 (リテーナーでの歯列矯正)
相談:3,000円
検査:4万円
リテーナー:13万円
経過管理料:500円(数カ月に1回を数年間)
再拡大が必要な場合:1万円

リテーナーが欠けてしまったことがあったのですが小さな修理だったためか、無料で修理してもらったことがありました(もう一回作り直しで13万円かかるのでは…と冷や汗をかきました…)。

● 私の歯列矯正代金(ワイヤーでの歯列矯正)
検査:4万円
アンカースクリュー:6万円(2本分)
ワイヤー強制:60万円程度
ワイヤー交換:1回5,000円を2年間 12万円程度

先生が「お母さんの分は多めに見積もって、全部合わせても100万円にいかないくらいの金額と考えておいてください」と話してもらったことを覚えています。

実際に資金をどう準備したかというと、わが家の場合は、妊娠している時から準備をしていたので時間的にかなり余裕がありました。乳歯から永久歯へ生え変わる時期に合わせて歯列矯正を開始しようと漠然と考えていたので、7〜8歳までに100万円を貯めよう!と積立をしていました。

ご自身の歯並びが悪くて悩んでいるという方は、お子さんも同じく歯並びが悪くなる可能性が高いです。もし治してあげたいと思うなら、早めに歯列矯正用の積立貯蓄をしておくといいいかもしれません。いつから歯列矯正をさせたいか年数を逆算して自動積立的預金等を利用することをお勧めします。もし歯列矯正をしなければ、貯まったお金は教育資金などにスライドすればOKです!

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口を開けて思いっきり笑えるようになる日が楽しみ

私は、透明のマウスピース型で歯列矯正を行えるインビザラインを希望していたのですが、歯並びが悪すぎて選択することができませんでした。それでワイヤー矯正になりましたが、3回目の調整の頃には、歯並びがだいぶ揃ってきて、「こんなに早くに整うんだなぁ」と感動しました。個人差はあると思いますが、本当にやってよかったです!

痛みも人によって感じ方は異なると思いますが、幸い私はあまり痛みを感じません。怖さや面倒が気になって始めるのを躊躇していましたが、実際つけてみると体の一部のようで全然気にならず、痛みもありません。食べ物が挟まるのが難点ですが、かえってまめに歯磨きするようになり、間食も減るので、難点も見方を変えればメリットになると実感しています。

一方、娘はリテーナーでの歯列矯正のため、夕方から朝まで入れ歯のような装置を入れています。食事の時は取り外せるのは羨ましいです。ネジを調節した時などは、口の中がきつく感じることもあるようですが、あまり痛みはないようですね。

私は、長年歯並びが悪いことがコンプレックスだったので思いっきり笑えるようになるのが楽しみです。メイクなども楽しくなりそうですね。

歯を見せて笑うイメージ歯並びが悪いことがコンプレックスだったというもちこさん。「矯正して思いっきり笑えるようになるのが楽しみ」と話す。写真はイメージです

叶えたい夢を実現するために貯蓄計画を立ててみる

歯列矯正は、まとまった金額がかかるからと諦めてしまう人も多いと思います。また、家や車などと違ってしなくても生きていけるので、優先順位が後回しになってしまいます。

私もそんな大きなお金貯められそうにないから、無理だとあきらめていました。でも小さな額でもコツコツ自動積立預金で貯めたり、ボーナスなど臨時収入の一部を歯列矯正資金に当てたりするなど、少しずつ行動してみればいつかは貯まります。

コツコツ貯蓄のイメージ高額な歯列矯正の費用も早くからコツコツ貯蓄していけば、いつかは用意できる

今から歯列矯正を始めるのは遅いかなと躊躇している方もいるかもしれません。私は30代から始めましたが、遅いことは全然ないなと感じています。むしろ悩んでいる時間があったらもっと早く始めていればよかったです。

実際の矯正期間も数年かかりますが、その前の検査や治療にも時間がかかります。もっと早くから始めていればよかったと、今になって痛感しているので、迷っている方は月5,000円でも1万円でもいいから積立貯蓄を始めて欲しいと思います。

節約も大事ですが、叶えたいことにお金を使うことも大切です!自分の叶えたい夢やこれからどう生きていきたいかなど、今一度書き出して、それを実現するために貯蓄計画を練るのも楽しいと思いますよ。

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