資産分散でリスクを抑える!
2020年2月~3月の“コロナショック”では一時的に大きく値下がりしたものの、それ以外の期間では、株式やREITが大きく下がった場面でも、資産分散の効果で値下がりを小さく抑えられました。グラフ内に丸で示した2018年末から2019年初頭にかけての株安の際は、同じ時期に金価格が上がったことで、株式の値下がりをカバーできました。
値上がりを重視するなら株式を多めに、値動きの安定性を重視するなら債券を多めに持つなど、ETFの配分を変えることで、資産全体の値動きを調節することができます。
知れば知るほど奥深いETFの世界
ETFで投資できる対象は、株価や債券価格などの単純な市場平均だけではありません。いくつか例を挙げると、
- 日経平均株価などの指数の2倍の値動きを目指すETF
- 日経平均株価などの指数と逆の値動きを目指すETF
- 「女性活躍」「脱炭素」などのテーマに沿った投資を行うETF
- 株価の値動きの大きさを数値化した「VIX指数」(別名は「恐怖指数」)への連動を目指すETF
といったETFもあります。これらはどちらかといえば中上級者向けの商品なので、初めてETFに投資する場合は、日経平均株価などの株価指数などに連動する、わかりやすいものを選ぶといいでしょう。
これから資産形成を始める人にとって使いやすく、投資に慣れた人には「こんな指数にも投資できるのか!」と思わせてくれるETFは、身近でありながら奥深い金融商品と言えるかもしれません。
「16本のETFを追加! アップルやテスラが入る指数のETFも」を読む
- ETFの大きな魅力が投資対象とする資産の幅広さ。国内外の主な株価指数はほとんどカバー。特定の国・地域だけでなく、「全世界」「先進国」「新興国」の株式などに投資できる
- 「東証マザーズ指数」のように、通常の投資信託(インデックスファンド)では扱っていない株価指数も、ETFを使えば手軽に投資できる
- ETFでは株式だけでなく債券、REIT、貴金属などの指数や価格も投資対象としている。いろいろな種類のETFに投資すれば、資産分散の効果が期待できる
(日興フロッギーより転載)