時代の変化が早い昨今、至るところで新たなニーズや社会的要請が生まれています。これらに伴う企業の動向や技術革新は投資のテーマとしても注目されます。当記事では、注目が集まる最新の投資テーマと、有力ファンドを紹介します。(ファンドの情報は2021年9月末現在の各社資料を基に作成)

  • 最新の投資テーマとして、AI、5G、 ESG、脱炭素に注目
  • 各テーマをもとに銘柄選定を行うファンドが設定・運用されている
  • 設定来の成績(騰落率)やコスト(信託報酬など)をチェック

テーマ1 AI

AIとはArtificial Intelligenceの略語で、日本語では人口知能と訳されています。これまでのコンピューターとの大きな違いは、コンピューター自身が自ら「学ぶ」ことができる点です。

先進国を中心に少子高齢化が進んでおり、各国で人手不足が加速することが予想されています。そうした中、これまで人の手で行っていた業務をAIが代替するケースが増え始めており、今後さらなる活用が見込まれています

ラッセル・インベストメントright

グローバルAIファンド

『グローバルAIファンド』は世界的なAI関連企業に投資を行うファンドです。AI市場の発展に伴い、2016年の設定来、堅調なパフォーマンスを見せています。アメリカの「テスラ」「ロク」「スナップ」などが組入上位銘柄となっています。

  • 運用会社:三井住友DSアセットマネジメント
  • ファンド設定日:2016年9月9日
  • 設定来の騰落率:282.7%
  • 信託報酬:年1.925%(税込)

ニッセイAI関連株式ファンド(為替ヘッジなし)愛称:AI革命(為替ヘッジなし)

『ニッセイAI関連株式ファンド』はAI関連のサービスを提供する企業だけでなく、AIを活用して事業を展開する企業にも投資を行います。AIを活用して事業を展開する企業にも投資を行うことで、より幅広い企業の成長の恩恵を享受することが期待できます。アメリカの「アルファベット」「モトローラ・ソリューションズ」、シンガポールの「シー」などが組入上位銘柄となっています。

  • 運用会社:ニッセイアセットマネジメント
  • ファンド設定日:2016年11月30日
  • 設定来の騰落率:173.1%
  • 信託報酬:年率1.8925%(税込)程度

テーマ2 5G

5Gとは次世代通信規格のことです。5Gの「G」はGenerationという意味であり、第5世代の通信規格を示します。

3Gから4Gへ進化した際には、動画などの大容量通信が可能になりましたが、5Gではさらなる大容量通信や同時接続が可能です。新型コロナウイルスの感染拡大によりリモートワークやオンライン会議が定着し、今後も世界各国で大容量通信が必要になることが予想されるため、5Gへの投資が盛んに行われています

次世代通信関連 世界株式戦略ファンド 愛称:THE 5G

『THE 5G』は、国内外の5Gに関連する通信インフラ、通信サービス、IoT機器・装置などを扱う企業に投資をしています。日本の企業では「村田製作所」などにも投資をしており、5Gの拡大によって恩恵を受けるメーカーが対象になっている点も特徴です。

  • 運用会社:三井住友トラスト・アセットマネジメント
  • ファンド設定日:2017年12月15日
  • 設定来の騰落率:84.41%
  • 信託報酬:年率1.848%(税込)程度

テーマ3 ESG

ESGとは環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字をとった略語です。ESG投資では企業の財務指標だけでなく、環境への配慮や社会的課題への解決機会の提供、企業の統治状況などにも注目して投資を行います。

ESGは主要な機関投資家にとっても重要な指標となっているため、ESG指標が悪い企業には資金が集まりにくくなる傾向があります。ESG対応に優れた企業に投資をすることで長期的なパフォーマンスが期待できると考えられています。

世界インパクト投資ファンド 愛称:Better World

インパクト投資とは、対象となる企業が手がける事業が社会的課題解決に与えるインパクトの大きさで評価する投資手法です。例えば、新型コロナウイルスのワクチンや新薬を開発した企業は、社会的課題の解決はもちろん、経済的にも大きな利益を上げることになるでしょう。『Better World』の組入上位銘柄には、ライフサイエンス、医療診断機器分野におけるリーディング会社である「ダナハー」(アメリカ)、持続的農業と栄養支援を手掛ける「コーニンクレッカDSM」(オランダ)などがあります。

  • 運用会社:三井住友DSアセットマネジメント
  • ファンド設定日:2016年8月26日
  • 設定来の騰落率:112.0%
  • 信託報酬:年1.98%(税込)

CAM ESG日本株ファンド

『CAM ESG日本株ファンド』は、ESG対応に優れる日本企業へ投資しているファンドです。多くの企業に分散投資をしており、電気機器や精密機械、医薬品、通信、金融業など業種も多岐にわたります。ESGスコアと財務スコアを50%ずつ評価し、投資銘柄を選定している点が特徴です。組入上位銘柄には、「ソニーグループ」「富士通」「日立製作所」などがあります。

  • 運用会社:キャピタル アセットマネジメント
  • ファンド設定日:2017年1月27日
  • 設定来の騰落率:51.5%
  • 信託報酬:年率1.496%(税込)

テーマ4 脱炭素

脱炭素とは地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出ゼロを目指す取り組みです。カーボンニュートラルとも呼ばれています。2015年のパリ協定において、21世紀後半には世界的に温室効果ガスの排出ゼロを目指すことが決まりました。その後、各国でさまざまな取り組みが実施されています。

脱炭素社会を目指すことで収益が増加する企業も数多くあり、脱炭素社会で成長が期待できる企業に投資をするファンドが多く設定されています。

イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド

『イノベーティブ・カーボンニュートラル戦略ファンド』は、クリーンエネルギー生成技術を開発している企業などに投資をしているファンドです。風力発電など、今後活用が増えることが予想される技術を提供する企業などへ投資を行います。組入上位銘柄として、次世代エネルギー関連の「チャート・インダストリーズ」「モノリシック・パワー・システムズ」(アメリカ)などが挙げられます。

  • 運用会社:三井住友DSアセットマネジメント
  • ファンド設定日:2021年3月30日
  • 設定来の騰落率:5.8%
  • 信託報酬:年1.925%(税込)

チャイナ脱炭素イノベーション株式ファンド

『チャイナ脱炭素イノベーション株式ファンド』は、中国の脱炭素関連企業へ投資を行うファンドです。脱炭素社会を目指すためのクリーンエネルギー創出やエネルギーの貯蔵、エネルギーの有効利用に関連する中国企業に投資を行っています。中国では国策として脱炭素を推進しており、政策の恩恵も期待できると考えられています。

  • 運用会社:日興アセットマネジメント
  • ファンド設定⽇:2021年9月10日
  • 設定来の騰落率:-3.63%
  • 信託報酬:年率1.683%(税込)

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