お金が欲しくなる音楽シリーズ、気分だけでもセレブになれる!? お金が欲しくなる音楽3選~成金編~の続編にして最終回!

今回は“貧困”をテーマにした音楽3選を、またもや私が勝手に紹介します。

セレブ気分でノリノリになっても、ふと冷静になって周りを見渡せば、何の変え割り映えのない、いつものチンケな部屋……。
あまりの落差に「無駄な妄想したなあ……」と愕然とむなしくなってしまうかもしれません。

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ですが、今度は“貧困”に優しく、ときには激しく寄り添う楽曲で、やさぐれ気分に思いっきりひたってみてはいかがでしょうか。
きっと同じ想いを抱える人は、あなただけではありません!

① 紙様

アーティスト:Creepy Nuts(クリーピーナッツ)
レーベル:Sony Music Entertainment(Japan)Inc.

<楽曲情報>
2018年4月にリリースにされたアルバム「クリープショー」からの1曲。
関西テレビで放送中のドラマ「新・ミナミの帝王」の主題歌にも採用されています。

Creepy Nutsは、テレビ朝日の深夜番組「フリースタイルダンジョン」※1で一躍脚光を浴びた“R-指定”と、17歳で高校を辞めてからトラック制作一筋の“DJ松永”の2人による1MC・1DJのヒップホップのユニット。

<貧困度:☆☆☆☆☆> ※貧困度は筆者の判断で5段階評価
日本語ラップの真骨頂ともいえる独特の韻がふんだんに使われ、思わず口ずさみたくなる一曲。(高速なので、練習が必要です)
“貧困”がテーマといっても、かぐや姫の神田川※2的な薄暗さは感じさせません。よく見ればただの紙切れでしかないお金に振り回される人生に対する怒りをシャウトした爽快感たっぷりな一曲です。

例えば、なぜか当たり前に払っている「法外なチャージ料金」、いつのまにか加算される「オプション料金」……。歌詞にもあるとおり、毎月の請求書の額を見て、思わず頭を抱えてしまうことは誰しも経験があるはずです。
曲中の「これも引かれんの?」「それも取るの?」「これしか残らんの?」という悲痛な叫びは、私自身も共感必至です。

とはいえ、欲しいもの・より良いサービスへの欲求に抗えないのも事実。
「稼げど稼げど右から左へ」「指咥えみてる」というフレーズは、もはやあるあるでしょう。
そして「しゃーない ここそんな国」「人生はぼったくり」と諦念の域に達します。

しかし、このままではくたばっていられません。
曲中でシャウトされる、俺は金を得るために忙しく働いている、金持ちがうらやましい、くたばりゃいいという意味のフレーズで、私はしびれました。
実直に働いて、真っ当に稼ごうという強い意思が曲中に強く表れています。

宝くじ、パチンコ、競馬、相続の遺留分……。
世の中にはいろんな種類のお金がありますが、投資で得るお金は、あなたが頑張って稼いだお金で運用した、立派な“正しい金”です!
あなた自身が、がむしゃらに働くのもいいことですが(もちろん心身ともに健康な程度に)、忙しすぎるとついつい自分も「くたばりゃいい」と叫びたくなってしまうので、株や債券などでお金にも賢く働いてもらいましょう。

※1 フリースタイルダンジョン
テレビ朝日系列で放送中(関東では毎週火曜深夜1:29~)のバトル形式のバラエティ番組。放送禁止用語が盛りだくさんで、ときにはディスり合いに発展するほど白熱する、フリースタイルのラップバトルが見所。

※2 神田川
三畳一間、風呂なしアパートで同棲するお金のないカップルを歌った楽曲。1973年にリリース。メインボーカルは若き日の南こうせつ。個人的には、たとえ愛があっても真似できないな……と感心します。

② Rich Girl(リッチガール)

アーティスト: Daryl Hall & John Oates(ダリル・ホール&ジョン・オーツ)
レーベル:Bmg Int’l

<楽曲情報>
1976年にリリースされた楽曲で、全米No.1を獲得。
Daryl Hall & John Oatesがこれまで発表した楽曲の中で、ヒット曲は34曲。そのうち6曲はNo.1ヒット、16曲はトップ10ヒットを記録。
結成は1967年の大学生時代。解散・再結成と紆余曲折ありつつも、2019年の今まで50年以上もずっと一緒というまさに伝説的な2人組です。(夫婦でもなかなか厳しいこの頃です)

<貧困度:☆☆>
再生すると急に流れる「You’re rich girl(訳:君はお金持ちの女の子)」。
前奏もないので、少しびっくりすることでしょう。

曲の内容は、要約するとこんな感じです。
※現代バージョンでかなり改変してお送りします

【登場人物】※筆者の想像がかなり入っています
Aくん(主人公):20代前半の美大生。貧乏でとにかく繊細な心の持ち主。やせ型の丸眼鏡で、いわゆる草食系男性。初めてできた彼女はBちゃん。
Bちゃん:Aくんの元彼女かつ同級生。いいとこの箱入り娘。最近、親に反抗することを覚える。
Cさん:40代男性。とにかく金持ちでダンディ。適度なマッチョと持ち前のスマートさで、周りの女性(または男性)を虜にする。最近はBちゃんがお気に入り。

【出来事】※筆者の想像がかなり入っています
Aくん、勇気を出してBちゃんに告白
    ↓
意外なことにOKをもらう
    ↓
2カ月ほど付き合う
    ↓
Aくん、Bちゃんに突然振られる
    ↓
「なんでかなー」と思いつつ、BちゃんのSNSをこっそり検索してみると、自分と正反対の超リッチなCさんの影が。
    ↓
「結局、お金?Bちゃん、そんな子じゃなかっただろ!」

というストーリーです。
よくある話なのか、どうなのかは不明ですが、私としては、Aくんはかなり思い込みが激しすぎるように見えます。

曲中では、「君はあまりにも遠くへ行き過ぎだよ」「お金は君を変えてしまった」「わからないのかい?彼といるのは間違いだよ」「自分を見失ってるよ」
と、今にも泣きそうなAくんの心の叫びが聞こえます。
かと思いきや、
「年上の男のお金を当てにしてろよ!」「Bitch girl!」
など同時に怒りが抑えきれない様子。

お金に目がくらんで、Bちゃんは人格が変わってしまったと思い込むAくん。
私の勝手な見解ですが、Aくんがもしお金持ちだったとしても、今のような繊細なメンタルでは、きっと同じ末路を歩んだことでしょう。
そして、Bちゃんは、きっと貧乏だったとしても、強くたくましく生きていきます。
Cさんは……。想像にお任せします。

今回は(も)、とくに良い感じのオチに着地できませんでした…。
強いて言うなら、“ボロは着てても心は錦”の精神を忘れずに!

③ アゲアゲマネー~おちんぎん大作戦~

アーティスト:LADYBABY
レーベル:CLEARSTONE RECORDS

<楽曲情報>
2016年リリース。
当時のLADYBABYは、ミスiD2015※3で脚光を浴びた“金子理江”“黒宮れい”の女の子2人組+オーストラリア人の女装家かつひげ面プロレスラー“レディビアード”という異色のアイドルユニット。その後、レディビアードと黒宮れいが脱退するなど体制の変更がありましたが、オリジナルメンバーの金子理江は今も健在で、2018年に新メンバーが加入、現在も活動を続けています。

<貧困度:☆☆☆☆>
メロディも歌声も直球のアイドルソングといえるでしょう。
そして、ときおり挟まれる、レディビアードの低音のかすれメタルボイスは迫力満点。
一見お気楽そうな印象ですが、その内容は現代を生きるサラリーマンにグサッとつきささること間違いなしです。

曲は「オエライミナサマキュウリョウアゲテ(お偉い皆さま、給料上げて!)」
と2人の可愛らしい声で始まります。
(自分よりも遥かに若い子に言われると切なくなってきます……)

そしてサビでは「ギブミー マネー!マネー!もっとほしい」とド直球の要求。
欲しいものはとにかくたくさんあっても、何もかも手が出ない悔しさを明るく歌い上げます。
景気がいいのになぜ私たちにはお金がないのか、というアイドルからの純真な疑問には、思わず返答につまってしまいます。
まあ、世間では「戦後最長の好景気」といわれていても、それが実際に一般の人の生活レベルで実感されるようになるには時間がかかるし……など、色々と取り繕ってしまいそうです。

曲の後半では、自分たちはしょせん社会の1ピースであり、代わりはいくらでもいるのだと、一転して弱気に。
しかし、若い反抗精神で、歯車にも意地とプライドがあるんだと、すぐに前言撤回してくれます。

私自身、この曲から学んだことはコレです。
「お金欲しい!」という欲望は、全然恥ずかしくない!
お金に関することはタブーになりがちな日本人。
投資でも何でも、“お金を増やす”ことにもっと貪欲でいいんです!

最後に、成金編&貧困編を経て伝えたいことはただ一つ。
周りなんて無視して、あなたらしい素敵なマネーライフを送りましょう!

※3 ミスiD
講談社が「ミスマガジン」に代わる新しい女性アイドルオーディションとして、2012年にスタートしたオーディション(ミスマガジンは2018年に復活)。一癖ある審査員(プロインタビュアーで地下アイドルに詳しい吉田豪、ハロー!プロジェクトを愛するミュージシャンの大森靖子など)が選考するため、受賞者はやはり型破りなラインナップ(「ミス」なのに既婚者が応募し、本来なら規約違反なのに面接で審査員の心を打って賞を獲得し、それ以降は既婚者も参加可能になったり、近年では少年院出身の受賞者も現れたりするなど、振り幅の大きさはほかに例がありません)。有名どころでは元ViViモデルで女優としても活躍中の玉城ティナ(ミスiD2013グランプリ)がいます。

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