MonJa編集部パパの育児休業体験をお伝えする本連載。今回は、生まれたときの状況と、気になるお金の話です。「給料出なくなるから育休なんて取れないよ……」と諦めている方、実はそれほど心配する必要はないかもしれません。我が家も1カ月なら何とかなりました。

vol.1【パパ育休・準備編】周囲の温かいサポートに感謝

予定日より10日早い出産、義母の助けで乗り切った

陣痛が始まったのは10月7日(水)の深夜でした。

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出産予定日はまだ先だったため、この時点では「まだ早いよね、前駆陣痛かな」と話していました。たまたま翌朝に予定していた定期診察でも「もう少しかかりそう」とのこと。この日はいったん帰宅し、9日(金)15時から計画分娩で生むことになりました。

ところが、帰宅後もお腹の痛みは増すばかり。いよいよ我慢できなくなり、その日の午後に再度産院に向かいました。そのまま本陣痛となり、8日(木)21時58分に次男が生まれました。予定日より10日早い出産でした。

思いがけず早く生まれることになりましたが、育児休業は当初の予定通り、19日(月)からスタートすることにしました。退院日の12日(月)から16日(金)までの1週間は義母に仕事を休んでもらいました。妻の体調が万全でない退院直後はどうしても人手が必要なことは分かっていたので、本来であれば8月頃に取るべき夏休みを残しておいてもらっていたのです。

私はその1週間でできるかぎり業務を片付け、残った仕事の引継ぎをしました。義母の助けがなければ入院中の3日間くらいしか時間がなく、もっとバタバタしていたでしょう。いつ生まるか分からず、スケジュールを組みにくいことが育休の難しいところだと思いました。

育休の手続き、自分ですることは思ったより少ない

こうして育休生活に突入していったわけですが、気になっていたのは手続きのことです。休業中は会社からの給料がありません。代わりに国の制度として育児休業給付金が出ることは知っていましたが、どこでどういう手続きをすればいいのか分かりませんでした。

結論から言うと、ほとんどの手続きは会社がしてくれました。育休に入る前に書いた書類は以下の1枚だけです。

育児休業申出書

あとは、育休中に会社の顧問税理士さんから連絡があり、以下の書類を提出しました(スマートフォンで撮影した画像データをメール送信)。

  1. 母子手帳の写し(出産日と役所届出日のページ)
  2. 給付金振込先口座(キャッシュカード)の写し

会社によって対応に違いがあると思いますが、育児休業給付金の申請にあたり、私がした作業はこれだけです。書類をいろいろ書いたり役所に提出したりしなければいけないと思っていましたので、そうした負担が少なかったのは助かりました。

社会保険料の免除もあり、手取りはそこまで変わらない

育児休業が終わった11月19日、前述の税理士さんが会社管轄のハローワーク新宿に給付申請をしてくれました。その約2週間後、12月4日に給付金の入金がありました。

11月25日に振り込まれた会社からの給料(10月16日~11月15日分)はほぼゼロだったため、思いのほか早く支給してもらえてありがたかったです。申請後、「一部の書類に記入漏れがある」との指摘があり、再提出のやり取りがありましたので、それがなければもっと早く振り込まれたかもしれません。

支給額の計算式は下記の通りです。

育児休業開始前6か月の賃金計÷180日×31日×0.67

計算式で見ると分かりにくいですが、例えば6カ月の平均賃金が30万円なら、1カ月の給付金は約20万円。普段の給料の3分の2ということですね。

しかも、育児休業期間中は健康保険、厚生年金、雇用保険、所得税が免除になります。私の場合、最終的な手取り額はいつもより数万円少ない程度でした。休業期間が1カ月だけだったこともあり、育休を取ったせいで家計に大きな痛手ということにはなりませんでした(出産に伴い、支出はもちろん増えましたが)。

なお、育児休業給付金は6カ月以降は給料の67%から50%に減額されます。半分になると結構きついかもしれません。長期の育休だと、家計への影響がより大きくなりそうです。

育休中の生活を一言で振り返ると、「毎日があっという間!」でした。次回は【パパ育休・生活編】を書きたいと思います。

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